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マネジメント

第五十一話 「すべての恩を忘れるな」(グラムス)

社長の口ぐせ経営哲学

テレビショッピングを初め、流通ルートを開拓している企業が(株)グラムスである。
同社は食品の輸出入を主に、貿易卸業の会社である。
最近は国内外の食品も積極的に扱い、健康ブームで注目される食品を提供している。
健康ブームが続き、その変化に敏感に対応、小売業をサポートする形で ビジネスを展開し伸びている企業の一つである。


同社は、話題の甘味料商品「イデア・ナチュレル」((株)イデア・プロモーションが製造・発売元)を
一般流通で取り扱いができるように展開、知名度を上げるためのプロモーション活動を進めている。
砂糖、ハチミツ、メイプルシロップに代わる“第三の天然甘味料”として脚光を浴び始め、
天然甘味料の世界に大きなうねり、変化が起こり始めている。


ブルーアガベシロップは、メキシコ産で高級テキーラの原料である竜舌蘭(リュウゼツラン)科・
アガベ属の「ブルーアガベ」という植物の株から採れる液を元に作られるシロップである。
ブルーアガベシロップは甘味度も優れていて、砂糖の1.3から1.5倍の甘さ。
味にクセがないので飲料や食べ物として重宝がられている。
コーヒーや紅茶、スイーツやアイスクリームの材料として使用されている。


ブルーアガべシロップの最大の特徴がカロリーやGI値(血糖上昇指数)が低く、
「低インシュリンダイエット」に使える甘味料として注目されている。
ちなみに、GI値は低い方がいいわけで、砂糖109、ハチミツ88、メイプルシロップが73、ブルーアガベシロップは25である。
砂糖の五分の一、ハチミツ・メ イプルシロップの約三分の一という低さである。


同社の池一成社長は、中国の古い諺の「水を飲むとき、井戸を掘った人のことを忘れるな」という、
仕事でつながった人脈を大切にすることを大事にしている。
ビジネスで最も大事なことが、人と人のつながりである、ということを先輩に教わって以来、自身の信条にしている。
「すべての恩を忘れるな」という口ぐせを持つ。


実際の仕事を展開している時に、心がけているのが「相手(客)のことを考えて動け」ということである。
判断に迷った時、方向を見失いそうになった時、「顧客のことを考えて判断する」ようにしているという。
なかでも、ブルーアガベのような新しい商品の普及に欠かせないのが、口コミによる広がりである。
人から人へ、が原点である。同社の商品の知名度アップ戦略は、今大きく動き出したところである。

 

                                                             上妻英夫

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