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第五十二話 「情報を共有しろ」(ベストエバージャパン)

社長の口ぐせ経営哲学

動物をモチーフにしたぬいぐるみから雑貨・赤ちゃん商品まで、
企画・製造・販売で着実に成長を続けているのが(株)ベストエバージャパン(本社・横浜市)である。

アメリカ、欧米、韓国、日本でデザイン、中国のグループ自社工場で生産、そして、各国に輸出するメーカーである。
社名の BESTEVERが「常に最高のものを目指し、最高の状態を維持する」である。
消費者が支持するオンリーワンの商品づくりが商品開発のモットーである。


現場に出向いて陣頭指揮を取る長谷川哲夫氏(代表取締役)はソニーに在籍34年間、以後、経営者向けの
勉強会の講師から役員・社員研修のインストラクターを務めたこともある、マーケティングに強いプロの顔を持つ。
自著に「とっておきの営業テクニック」「お客様を100%満足させる」などがある。


仕事には常に問題が発生するものである。セクションごと、大きいことから細かい仕事まで、
“問題”が、仕事そのものと思えるほど、問題の連続である。
ある意味、問題解決が仕事である、という面もあるくらいだ。
成長している会社は、問題を素早く見つけ、掘り起こし、発生する原因を分析、それに対応している。
常に解決策を生み出している。「問題を二度と繰り返さない」という社内の空気のある会社は伸びているといってもいい。


長谷川哲夫氏(代表取締役)は、理論・理屈と実践を上手く融合させている。現場に強い経営者だ。
「情報を共有しろ」と いうキーワードを口ぐせに持つ。
会社経営の理想は「問題のない会社、組織をつくっていかなければならない」という考えである。
だから、日々起こる会社での些細な問題、これを二度と起こさないための手立てを、
経営者から社員全員が共有することが大事だと力説する。


もう一つの口ぐせは「一人一人の生産性を上げて強い会社」を目指すことである、という。
社員には「『合理性』と『効率性』を常に追求しろ」と檄を飛ばす。資料作りにしても時間効率を考えようというわけだ。
たとえば、長谷川代表自らがA41枚の資料作りに、今まで30分以上時間がかかりすぎていたが、
いま、5分間で仕上がるように効率的に仕事をして、率先垂範の姿をみせている。


同社の扱い商品は、1200アイテムと多い。
「品質の良さ」「デザインのかわいらしさ」「手触りのよさ」「リーゾナブルな価格」が特徴だ。
同社は売り上げの追及よりも小さな市場(ペット市場、実際は大きな市場である)で
オンリーワン商品を提供、癒しの提案ができる企業を目指している。
 

                                                             上妻英夫

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