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健康

第33号 骨盤に宿るインナーチャイルド

おのころ心平の ──社長のための「か・ら・だマネジメント」

 カウンセリングにやって来られた30代女性。この女性は、貧血と月経過多に悩まされていました。

 カラダのリーディングをしてみると、その原因は骨盤のずれにありましたが、骨盤のずれそのものは、整体に行って何度も調整してもらっているとのこと。

 しかし、いくら物理的に調整を施してもらっても、すぐにずれてしまう。そこにココロの作用があるのではないかということで、私のところへ来られたのです。

 そこで、骨盤の気持ちを中心に、イメージワークをやることにしました。 するとそこには、彼女の「インナーチャイルド」らしきものが現れたのです。

*****
 イメージワークでは、前世のお話なのでしょうか、紛争のたえない中東のある時代の映像が出てきました。

 そこで、彼女は3、4歳くらい幼い子どもとして登場します。爆撃のあった村で、 一人、生き残りました。

 そして、爆撃にあったとき、母親が抱きかかえて、彼女を守りました。でも、その爆弾によって、お母さんは死んでしまいます。彼女は、抱きかかえられておかげで何とか命拾いをしたのです。

 爆撃が終了した後、敵軍がその村に進駐しました。ひとり村をさまよう彼女は、偵察隊に発見されてしまいます。

 そして、ここがイメージワークの不思議なところなんですが、その発見した側の偵察員も彼女自身なのです。

 彼女自身が、彼女を追いかけます。追いかける映像、追いかけられる映像。そして、幼い方の彼女が逃げ込んだ場所、それ、どこだと思いますか?

 追いつめられつかまりそうになった時、彼女が逃げ込んだ場所とは、抱きかかえたままの格好をした、死んだ母親の胸元だったのです。

*****
 リアルにその映像が浮かんできた様子で、そのとてもせつない光景に、イメージしていた彼女自身も、その瞬間、大粒の涙を流していました。

 自分の中からそんな映像が出てきたら、それはショックだと思います。 でも、その時は、それがいったい何を表現したメッセージだったのか私も彼女もよくわかりませんでした。

 ただ、イメージはイメージのまま置いといた方がいい時もあります。変に注釈をつけようとするとせっかく出てきたイメージが変色してしまうこともありますから。

 でも、彼女は、このイメージワーク以来、骨盤のずれがずいぶんマシになって、苦しんでいた月経前症候群からも解放されたのです。

 たぶん、ココロのどこかで彼女自身の気づきがあったんだと思います。現実の世界で彼女は、幼少期から母親への葛藤を感じ続けており、なにかあるごとに「私がこんなに自信がないのは、お母さんにこんな育てられ方をしたから」だと思ってきました。

 でも、そんな母親も、昨年亡くなったと言います。迷惑と心配をかけたまま、まだ50代でこの世を去った彼女の母親。 今思えば、それは、彼女自信の実の母親への「罪悪感」だったのかも知れません。

 イメージワークの中で、追いかけられた彼女は、隠れたつもりで、実は死んでしまった母親を抱きしめていた。

  私のせいで死んでしまった母親を、しっかりと抱きしめて、進駐軍から守ろうとしていたのです。 ワークの中で、その光景を発見したのも彼女自身だったというのも、大切なポイントですね。

 骨盤と大腿骨をつなぐ股関節には「脾経」というのが通っています。脾経とは、東洋医学の経絡のひとつで、消化機能全般と血液の流れをコントロールする「気」のつながりです。

 この脾経の弱い人は、月経過多とか貧血とかの症状に悩まされる人が多い。それは、脾経が血液の調整をしているからですが、そうした人の話を聞くと、股関節がずれているとか、生まれた時に股関節の亜脱臼をしたとかいう人が多いのです。

 骨盤は、「子宮」をささえる重要な骨。ここにインナーチャイルドが宿るというのは、なんだか理解できるような気がしました。

 【骨盤のインナーチャイルドエクササイズ】
 月経過多などに悩みをお持ちの方は、ぜひ両手を左右の腰に当てて、でっぱりのある骨をさわってみて下さい。

 そこには、あなたの子どもの頃の何らかの感情が溜まっています。どんな感情なのかまでは追求する必要はありません。 ただそこに、さすってなでてもらいたい感情が宿っていると意識してみて下さいね。

 【インナーチャイルドとは】
 内なる子供という意味で、失われた子供時代に本当はいるはずだった自分。前世療法とかヒプノセラピーにおいて、インナーチャイルドとの出会いは、本来の自分を知るきっかけとして、また自分との語らいの手段として非常に大切なものとされる。
 

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