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第六十五話 「もう一件、あと一件」(日本映像教育社)

社長の口ぐせ経営哲学

映像時代である。
スタジオ撮影からCG制作、WEBコンテンツ制作などの映像事業とインターネットによる福祉介護などの
国家資格取得支援講座の運営、映像制作に関する人材教育などの教育事業、この二本柱を中心に
事業展開しているのが株式会社日本映像教育社(別称、NEKスタジオ)である。
地方局に匹敵するほどのスタジオ撮影、ロケーション撮影、デジタル編集など、映像制作力は業界内で知らない人はいない
存在感のある企業である。


同社は建築業界の教育情報機関として40年以上の実績を持つ(株)建築資料研究社(日建学院は全国に135校660教室)
のグループ会社の一つで、「ビデオ部」が前身、2002年に独立した。「顧客の共有」を合言葉に、関連各社の各事業部門
が連携をとりながら、蓄積された人材教育のノウハウを活用した多角的な提案、サービスを行っている。


同社の陣頭指揮を取る後醍院良成社長は今年度の経営指針を「モデルチェンジ」と掲げ、全社員、グループの社員も
巻き込んで、成熟市場に新しいビジネスチャンスを発掘すべきチャレンジする組織づくりを行っている。全社員が「営業」を
心がけ、仕事を創り出す社風に変身する動きが活発化し始めている。


「企業の生命線でもあるが、人材育成が課題の一つです。人を育てることは人の見方から始まります。大きく分けて、
『認識のレベル』『行動のレベル』『結果 を出せるレベル』の三通り。社員が“作業”をしている人か、“仕事”をしている人か、
見抜かなければならない。社員自ら、知恵と工夫のできる人物に育てる 事が会社の発展につながっていく」(後醍院社長)


社員の成長力が会社の成長力と言い切る。後醍院良成社長は、自らの営業体験を踏まえつつ、
「もう一件、あと一件、だから結果が出る」が口ぐせ。
どんなに厳しい成熟した市場でも、諦めないで執念を持った行動から、ビジネスチャンスは必ず生まれるという経営哲学である。
社員一人ひとりが「もう一件、あと一件」の地道な努力を積み重ねることこそ、大きな力になると考えている。


さらに、ベテラン社員、新しい営業社員を問わず、「自分を高める事」「意欲がすべて」と檄を飛ばす。
「事上磨錬」(陽明学の祖、王陽明の言葉)という言葉がある。実際の事に当たって精神を錬磨するという意味である。
日々の仕事の中に、学ぶことがあるということである。
だから、「全力を尽くして仕事に当たれ」「キセキは努力なくして生まれない」と呼びかけている。


 

                                                             上妻英夫

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