menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

マネジメント

第六十四話 「商売は行動だ」(みりおんばんぶー)

社長の口ぐせ経営哲学

個性的な飲食専門店で元気な店がある。元気で、ユニークなパフォーマンスのあるファンキーな店として注目されているのが、
お好み焼き専門店「みりおんばんぶー」(東京都板橋区下赤塚)である。オーナー店長の佐々木拓さん(38歳)は、
妻・麻子さんと一緒に店を経営している。開業して3年が経ち、業績も順調で常連客も増え、繁盛店の仲間入りができるほど
の堅実な商売を展開している。


「みりおんばんぶー」の店名の由来は、台湾では縁起の良い観葉植物として、開運や金運を呼ぶ植物で知られている。
「とにかく、楽しい店、面白い店」をコンセプトに開業した。
顧客が料理を楽しみ、店の雰囲気を楽しみ、来店して面白さを感じる店づくりを行っている。
顧客とスタッフが一体になって、いろんなアイデアを出し合い、直ぐに実行して顧客の満足度を上げている。


同店は店側が焼くスタイルで、“みりおんばんぶー焼き焼き隊員”と呼ばれるスタッフが、焼きながらコミュニケーションを
とっている。お客が一口食べて、 「美味しい」といえば、スタッフが「美味しい、いただきました」と店内に響く大きな声で叫ぶ。
すると、店内の他のお客さんから拍手が起こる。「美味しい、 いただきました」コールが続くと、店内は一気ににぎやかになる。


同店のメニューのネーミングは独特だ。「黒い奴(イカ墨)」「単純な奴(野菜天玉)」に始まり、常連さんの名前を取り入れた
「宮ちゃん’sお好きなトッピ ング5種」(800円)、「しょうちゃん’sネバーキムUP(納豆キムチ)」(350円)など。裏メニュー
として、ブログを見ている人でなければ注文でき ない限定メニューもある。ブログを販促の仕掛けとして活用している。


佐々木拓さんはスピーディーな対応が商売で一番大事だという。
スタッフにもよく言うのが「動かさなきゃ、動かない」「始めなければ、始まらない」である。
特に、独立する前、夢は持っていたが、いざ始めるとなれば、いろいろな準備が必要だった。
夫婦でお好み焼きの専門学校に通い、基礎技術をマスターした。
「商売は行動だ」ということを、この3年間で、いやと言うほど実感している。


毎日の仕事を通して涌いてくるお客さんからのアイデア、スタッフが考えたアイデア。
しっかりと受けとめて、できることは直ぐにやるようにしている。
お客のニーズ、要望に答えることが商売繁盛の秘訣である、と力説する。
「美味しい料理の提供は当たり前、加えて、楽しく、面白い店」を目指して、日々精進してい る。
口コミで顧客が次の新しい顧客を連れてくる、流れが出来上がっている。


 

                                                             上妻英夫

第六十三話 「ピンチこそチャンス」(エースインターナショナル)前のページ

第六十五話 「もう一件、あと一件」(日本映像教育社)次のページ

関連記事

  1. 第七十話 「真似をしないこと」(カーメイト)

  2. 第八話 足元を掘れ!そこに泉が湧く(北星鉛筆)

  3. 第十六話 有言実行 即断即決(千年の杜)

最新の経営コラム

  1. 第24回 営業マンに頼ることなく、売上高を確保できている

  2. Vol. 1 ニューヨークのビジネス界におけるトレンド:DEIとブランディングの重要性

  3. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2024年5月1日号) 

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 人間学・古典

    第36回 「温泉大国の文化」
  2. キーワード

    第66回 スリープテック
  3. マーケティング

    第11話 「お客さまから選ばれるために」
  4. マネジメント

    逆転の発想(11) 論語(道徳)と算盤(強欲)を両立せよ(渋沢栄一)
  5. 経済・株式・資産

    第36話 少しずつ厳しくなっている破綻後債務者への金融機関による債権回収
keyboard_arrow_up