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第二十八話 楽しくやる 好きになる(ア・ライブシステムズ)

社長の口ぐせ経営哲学

常識はいつか変わる。
「男性パンツの常識を変えたい」という商品コンセプトを掲げて
メンズアンダーウエア業界に新しい風を吹き込んでいるユニーク な企業がある。
名古屋市中区にある有限会社ア・ライブシステムズは、印刷・デザイン、WEB制作を事業内容にする中小の会社である。
25歳の橋本光弘社長が5年前に独自の戦略を持ち、得意先に喜ばれる会社として起業した。


美容院や中小企業のチラシやDMなどの印刷物を激安で制作する提案企業として
名乗りを上げ着実に顧客を増やし徐々に業績を積み上げてきた。
特に、作業工程の効率化と工夫で相場の5分の1のコストダウンを図り、各企業に提案し、支持を受けている。
自社のデザイン力を活かしてWEB制作にも着手し業務を拡大 している。


もともとファッションに興味を持っていた橋本社長は
「銭湯に行って、皆がはいているパンツに疑問が沸いた。無地モノ、幾何学的模様など、どれ一つとっても楽しくないものばかり。
『楽しいパンツ、オシャレなパンツ、本当に欲しいパンツ』を作りたいと考えた」という。


早速、メンズアンダーウエアの業界を調べた結果、レディアンダーウエアの業界に比べ、
未開拓の市場ということが分かってきた。
ビジネスチャンスのヒントが浮かんだという。そこで有名・無名を問わず力のあるクリエイターにグラフィックやイラストを描いて
もらい、ボクサータイプのパンツと融合させ、商品開発を続けている。


名古屋市(中区栄)に、街のパンツ屋、つまり、デザイナーズアンダーウエア専門店「アーニモ(animo)」を1年前にオープン、
現在、月に3000枚 以上を販売している。男性用、中性用も販売しているので、客層の男女比率は7対3である。
20種のデザイン、約60種類のデザイナーズアンダーウエアが揃えている。


橋本光弘社長は「何でも楽しくやることが大事と思っています。
特にデザインに関しては、顧客からの要望を取り入れながら、デザイナー自らが楽しめるような形で積極的に提案しています。
うちの会社は若い人が多いだけに“礼儀”には特に注意しています」という。


「仕事をとことん好きになれ」という、ある大手の経営者は言う。
事業でも「好きになる」ことがいい商品を生み、粘り強く仕事を続けていけるコツという。
他人から言われてやる仕事には自ずと限界があるということだ。この「好き」という言葉は商売を繁盛させるキーワードである。
 

                                                             上妻英夫

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