menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

社長業

Vol.105 「経営戦略の本質とは何か?―中間報告」

作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)

今回は年末でもあるので、この一年間考えてきた「経営戦略の本質」について、自分なりの考えを、中間報告の形でまとめてみます。
 
自社のオリジナル商品を買っていただきたいお客様に売る権利。逆に言えば売りたくない人には「売らない」と主張できる状態をつくることが、経営戦略の目指すべきところではないのか?と考えている。
 
つまり「主導権」である。
 
お客様とは不思議なもので、自分の欲しいものは相手がいくら儲けようと、結局のところ関心がない。支払った対価に十分見合うメリットを享受できるかどうかが問題である。
 
但し、供給する側は、商品に形があってもなくても、自己完結型の完成商品であることが望ましいし、お客様が最終消費者であればもっと望ましい。 更に欲を言えば、定期的に、繰り返し売れていく商品であれば理想的である。
 
経営者が現在、自社の状況から理想のカタチを戦略デザインして、1歩でも1メートルでも、我が社を理想に近づけるために技術も、人材も、システムも、設備も、財務力も、新商品、新事業さえも、そのための手段だと見通すことが経営戦略の本質ではないか?
 
ただ実際には「戦略デザイン→現場実務」への落とし込みができるケースはなかなかに少ない。
多くの場合は、現場で悪戦苦闘しながら、最強戦略へのカタチが組みあがっていく。
 
「鷹の目、虫の目」とは良くいったものだ。着眼大局 着手小局も同じ意味と私は考えている。両方がそなわってこそ、真の事業家である。
 
さらなる繁栄発展のために、オーナー自信が自分なりの戦略観を一日も早く築いて欲しいと願っている。

 

Vol.104 「命脈を、更に一回り太くする」前のページ

Vol.106 「戦略は細部に宿る」次のページ

関連記事

  1. Vol.39 外部の目線を社内に取り込む

  2. Vol.44 教育は社長と社員のガマン比べ

  3. Vol.58 社長の狂気・・・それも公の

最新の経営コラム

  1. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2024年11月20日号)

  2. 第七十八話 展示会後のフォローで差をつける「工場見学の仕組みづくり」

  3. 第219話 少人数私募債の相続対策

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 経済・株式・資産

    第152話 中国の高所得国入りは何を意味するか?
  2. マネジメント

    第二十六話 躾こそ商いの原点なり(青山工務店)
  3. 社員教育・営業

    第70講 クレーム対応のルールを間違って理解しているから失敗する(10) お客様...
  4. 製造業

    第188号 固定観念を捨てよ
  5. 採用・法律

    第11回 『「働き方改革」の年次有給休暇の確実な取得とは?』
keyboard_arrow_up