今回は年末でもあるので、この一年間考えてきた「経営戦略の本質」について、自分なりの考えを、中間報告の形でまとめてみます。
自社のオリジナル商品を買っていただきたいお客様に売る権利。逆に言えば売りたくない人には「売らない」と主張できる状態をつくることが、経営戦略の目指すべきところではないのか?と考えている。
つまり「主導権」である。
お客様とは不思議なもので、自分の欲しいものは相手がいくら儲けようと、結局のところ関心がない。支払った対価に十分見合うメリットを享受できるかどうかが問題である。
但し、供給する側は、商品に形があってもなくても、自己完結型の完成商品であることが望ましいし、お客様が最終消費者であればもっと望ましい。 更に欲を言えば、定期的に、繰り返し売れていく商品であれば理想的である。
経営者が現在、自社の状況から理想のカタチを戦略デザインして、1歩でも1メートルでも、我が社を理想に近づけるために技術も、人材も、システムも、設備も、財務力も、新商品、新事業さえも、そのための手段だと見通すことが経営戦略の本質ではないか?
ただ実際には「戦略デザイン→現場実務」への落とし込みができるケースはなかなかに少ない。
多くの場合は、現場で悪戦苦闘しながら、最強戦略へのカタチが組みあがっていく。
「鷹の目、虫の目」とは良くいったものだ。着眼大局 着手小局も同じ意味と私は考えている。両方がそなわってこそ、真の事業家である。
さらなる繁栄発展のために、オーナー自信が自分なりの戦略観を一日も早く築いて欲しいと願っている。