日本では1980年に発売され、大ブームを巻き起こした「ルービックキューブ」。 シニア世代の方なら若い頃、一度は手にしたことがあるのではないでしょうか?
筆者は当時小学生で、まさに熱中ど真ん中の世代。しかし、数か月間も懸命に取り組んだものの、自力ではどうしても6面を揃えることができませんでした。最終手段として駄菓子屋で「虎の巻」を買い求めましたが、白黒のイラストでは理解できず、諦めたままになっていました。同様の方も多いのではないでしょうか?
時は40有余年流れて現代、YouTubeを眺めていると、ルービックキューブの解法動画が目に止まりました。それは「新・高橋メソッド」というタイトルで、簡単なパターンをいくつか覚え、それを繰り返すだけで6面が揃うというもの。昔の紙の解説書とは異なり、カラーの動画は格段に分かり易く、「これなら出来そう!」、と思わずルービックキューブを注文してしまいました。
今回は、ルービックキューブにまつわる近況ほか、この流れで得たビジネスに応用できそうな「気付き」をご紹介したいと思います。
■百聞は一見に如かず。静止画は動画に如かず。
今回、ルービックキューブの解法に触れて、動画は如何に静止画より情報量が多く理解し易いかを実感しました。YouTube「新・高橋メソッド」自体が、速さよりも覚えやすさを重視した完成度の高いメソッドということもありますが、筆者も2時間ほどで習得。小学生時代の苦労を考えると、簡単過ぎて拍子抜けしてしまいました。動画だと眺めているだけでっも良く、心理的なハードルを下げる効果もあるようです。
■ルービックキューブの新潮流
今回、ルービックキューブで再発見があり、界隈をあれこれ調べていると、いろいろ進化している事も分かりました。
ご興味を持たれた方もいらっしゃると思いますので、項目別にご紹介しましょう。
1) スマホで解決
ルービックキューブを揃えるためのアプリが存在します。スマホのカメラを利用し、目の前に有る不揃いのルービックキューブを撮影すると、最短と思われる手順をアニメーションで示す高機能なタイプも。試用してみましたが、、僅か数十秒で見事6面を揃えることができました。揃う理屈は分からず、単なるカンニングですが、揃わないルービックキューブが目の前に有ってお困りの方はお試しを。
2) ロボットで解決
Bluetooth通信機能を内蔵した専用とキューブとロボットがあり、自動でキューブが揃います。練習にはなりませんが、5秒以内と非常に高速で見ているだけでも楽しいですので、ご興味のある方は紹介動画をご覧ください。
https://youtu.be/WP-gWW7Rs2o?si=8HbvScGpjtWilx8C
■さいごに
今回ルービックキューブに触れたのは、単なる筆者の興味からでしたが、調べてみると、1980年以降にも2度ほどブームがあり、2024年の今もSNSなどで話題上るケースを多々目にします。その背景には、ルービックキューブ自体が回し易く進化して世界記録が更新されたり、関連企業のプロモーションなどがあるようです。全くの新製品を発案してブームに至るほどヒットさせるのは至難の業ですが、単なるレトロ回帰に止まらず、過去に大ヒットした製品を進化させたり、切り口を変えてプロモーションを行うといったマーケティングは、比較的失敗が少なく手堅い戦術と言えるそうです。スマホや動画が身近になった今、皆様の会社や業界でも、「持ちネタ」の再燃を検討してみてはいかがでしょうか?