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- 作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)
- Vol.28 新しい戦略は新しい皮袋に
3月から4月にかけ数社の「事業発展計画書」発表会に出席する機会を得た。
社長が現在の経営環境の中で考え抜いた「新しく儲かる方向性」を具体的に表記した計画書が多かったのが印象的である。
デジカメやPCの発達も寄与し、写真やイラスト、グラフ入りが多く、文字だけでは伝えずらいイメージ、ニュアンスを上手く表現している点では、若手には好評であった。
ベテランは「アウンの呼吸」で判るものでも、新人、女性、他部門には、業界の常識といえども意味不明のことが多い。
ましてや、席上、「判らない」とは言えない。
もう一点、気になったことといえば・・・
戦略をガラリと変えたにもかかわらず、「組織構成」や「人材」「長」が全く変わっていないことが多い。
社長を含め、人は誰でも身についた習慣(考え方と行動のパターン)は一朝一夕には変わらない。頭で知っていても体が過去の成功パターンをくり返してしまう。
人事や組織を軽々に動かす愚は避けねばならないし、とって変わる人材不足も判るが、新戦略の根幹となる組織・人材には「新しい命」を吹き込みたい。
新しいブドウ酒は新しい皮袋に。
新しい戦略は、新しい組織、人材で。