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社長業

Vol.76 「志が最強の武器」

作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)

  先週、ついに念願の黒川温泉に行ってきました。
 
  1998年より、「行ってよかった観光地6年連続No.1」に輝いている大人気の熊本の温泉地だ。
  黒川温泉の経営哲学は「日本のふるさと」であり、温泉地全体の景観作りの改革リーダーを務められた後藤哲也氏(新明館社長)に約2時間、お話しを伺う機会を得た。
  まさに「信念の人」であった。
 
 自身の旅館の土地が狭く、悪条件を逆手にとり、裏山を「金づちとのみ1本」で掘り進み、洞窟風呂を15年の歳月をかけ作った話しや、温泉地や全旅館の庭に雑木を植える運動をしたり、旅館の看板を撤去するなど、統一コンセプト「日本のふるさと」づくりに多くの反対を押し切って実施しつづけた苦労を数々お話しいただいた。
  地域内のガードレールは全部茶かっ色に塗られており、徹底したこだわりが感じられる。
  本人によれば「黒川一の嫌われ者」で最初は誰も協力者もなく、父親までもが反対したが、「志」だけが自分を支えてくれたことを独特の熊本弁で語ってくれた。
 
  既に泊まられた方も多いと思うが、後藤氏の著書「黒川温泉のドン後藤哲也の再生の法則」を是非読まれて、もう一度泊まってみて欲しい。
  後藤社長がくり返しくり返しお話しされた「お客様にリラックスしていただけるために何ができるか。」その為には一時の売上も犠牲にしてでも守るものがあるなど、非常に勉強になった。
  後藤社長自身も、40年以上にわたり、軽井沢、高山、野沢、京都、湯布院・・・数多くの観光地を毎年訪れ、お客様の変化を注視しつづけておられる。
 
  「観光のカリスマ」はすごい努力家であった。

 

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