昨日で、毎年行っている「九星氣学」の研修会が終わった。今年で13年目になるが、導師の井上日宏師のファンは全国にいらっしゃって業種も様々、実に多岐にわたる。
数人の社長と終了後、夕食をとりながら、研修会ではなかなか質問しづらいことなど会話がはずんでいた。
N社長は、大手企業を主力得意先に持ち、独自技術で確固たる地位を築き海外拠点まで展開しておられる優秀企業であるが、次の海外新会社の社名案の相談であった。
日本を代表する旅館のオーナー社長も、長年、井上先生のファンである。
建物の名前や部屋の名前、はたまたお孫さんの命名まで。ご商売もご家族も順調である。
もちろん、技術開発やマーケティング、セールス活動も人一倍一生懸命だが、最後のダメ押しとも思えるほど、念には念を入れて事業を推進しておられる。
S社長の相談には、「あなた自身が営業のトップとして動かないとダメだ!」と強い口調で迫っておられた。
理由は、S社長の生まれ年が、干支の「午・うま」であり、「旺」(オウ・営業)に適しており、内務を「寅」の幹部に任せるのがバランスが取れる、と。
営業向きは、他にも卯・酉・子が適任であり、それぞれに相性のいい幹部の干支がある。
根拠は?と問われれば、氣学でそうなっているから、としか言いようはないが古代からの先人の知恵であろう。
得意先の担当者との相性もあるだろうし、新規に営業所を出す時期や、新所長の人事、部下として誰を連れていくか?・・・社長の悩みは尽きない。
ただ皆さん、決して氣学に頼っているわけではなく、自分の考えを明確に持ち、その裏付けをとって、自信をもって、事に望んでおられる姿勢は一緒である。
社長にとって自信満々は必要であるが、過ぎると過信、慢心、最後には「裸の王様」にまでなってしまう。
目に見えない力の存在を認めることは、決しておかしなことではない。
成功者がよく「運が良かった、人に恵まれた」という発言をされるのを聞かれると思う。多くの人が言う「運」も、目には見えないし、科学的でもない。しかし、なぜか納得する。
その「運」は、突然落ちてくるわけでも、道に置かれてもいない。人が運んでくるから「運」と言うのだそうだ。
いい人にしか、いい人は寄ってこない。それも「いい運」を持って。