年度末ということもあって、
卒業や祝賀の記念講演をする機会が多くありました。
これから新たな場に飛び立とうという人たちと
時間を共にすると、こちらまでワクワクドキドキしてきます。
年が新たになるのこそ1月ですが、
この3~4月にかけては、日本の多くの人たちにとって
生活の上で最も変化が大きい時期ですよね。
入社、転勤、異動、卒業、入学、進級…
自分が直接該当しなくとも
どこか気持ちが新鮮になる。
何か新しいことを始めてみよう、
腰を据えて取り組んでみよう、
という意識が高まる時期でもあります。
そんな節目の時期に際して、
今回の一冊。
『一流の男の勝てる服 二流の男の負ける服』 政近準子 (著)
なかなか刺激的なタイトルですよね(笑)。
何が勝てる服なのか、負ける服なのか、
なんとなく想像つきますか。
いま、自分が着てる服が一体どうなのか?
ちょっと気になるところです。
以下、本書からのチェックリストを確認してみてください。
□傷んだ靴でも見て見ぬふりをする
□一足の靴を何日も続けて履く
□ネクタイが結べていればいいと思っている
□ネクタイのケアのしかたを知らない
□ベルトの穴が擦り切れている
□ポケットチーフを使ったことがない
□くたびれた財布を使っている
□服の整理整頓が苦手だ
□洋服ブラシを持っていない
□定期的な服装のケアをしていない
いかがでしたか?
服装について、自分としては気にしているつもりでも
意外に無頓着だったり、盲点があるかもしれません。
「人はその制服どおりの人間になる」という
ナポレオン・ボナパルトの言葉にあるように、
あなたの人生は、あなたの着ている服で決まる、
と著者は語ります。
妥協した服で毎日を過ごせば
人生も妥協したものになる。
細部にちょっとした意識を持てるようになれば
人生も豊かに変わっていく。
"一流の服"や"一流の着こなし"に
何が必要なのか。
もし自分に足りないものがあるなら、それは何か。
本書を読むことで
「服を感じる感覚」
が鋭く、豊かになっていきます。
読み物としてはもちろん、
実際にどんな服を選べばいいのか、
手入れをしたらいいのか…
スーツ、ワイシャツ、ネクタイ、靴についての
参考書としても有用です。
部下や同僚、新入社員へのプレゼントにも
よろしいかと思います。
「服の力は細部に宿る」
「服を替えれば、人生が変わる!」
どう変わっていくのか、楽しみですね。
そして、本書を読む際におすすめしたい音楽。
著者がイタリアに移住して影響を受けてきたことも踏まえ、
『カロ・ミオ・ベン~イタリア古典歌曲集』を紹介します。
カロ・ミオ・ベン~イタリア古典歌曲集/amazonへ
イタリアの人気メゾソプラノ歌手、チェチーリア・バルトリが
醸し出す世界は、非常に芸術的。
心豊かな味わいを演出しながら、
聴いているうちに、気持ちが引き締まる感もあります。
朝、ネクタイをしめる、スーツを着るときなどにも
ぴったりかと思います。
ぜひお楽しみください。