「〇〇が不足していて、値段がすごく上がっています!」
ということが、何かにつけて起こります。
そんなときでも、慎重な会社は現場任せにせず、上司やトップが冷静に判断して、必要以上に買うことは思いとどまります。
不足しているときには価格が高く、まとまった数を買えば、支払額がそれだけ大きくなるからです。そこには、資金繰りへの意識が働いているのです。
現場担当者任せだと、「それがないと困る!」となり、高い価格であろうとも、余分に発注しがちになります。
お金の心配よりも、その品物が欠品しないことを優先するのです。
しかし、どの場合もそうですが、不足しているものもやがては満たされてきます。すると、とたんに価格は下がります。
あたりまえです。在庫を抱えているメーカーは、もう高い価格では売れなくなるからです。
このようなムダな買い過ぎが、中小企業ではいまだに結構あるのです。
何かが不足している、という状況が発生したときこそ、過剰に発注していないか、チェックしてほしいのです。