会社経営に追われて、自分のライフプラン(=人生設計)を熟慮したり、
事業承継に向き合う時間を確保できない社長は少なくありません。
そこでご紹介したいのは、ライフプランと事業承継を織り込んだ社長個人のキャッシュフロー表の有効性についてです。
キャッシュフロー表とは、家計の資金繰り表のこと。
ライフプランに基づく収入・支出というお金の流れを将来に亘って見通すことができます。
先を見通すことができれば、漠然とした不安を払拭できて、今後とるべき対策も具体的に見えてきます。
会社の事業承継を含めて考えるためには、いつ、誰に、どのように引き継ぐのかという会社のビジョンを明確化し、
同時に、自分はいつリタイアし、セカンドライフをスタートさせるかを決定します。
このとき、退職後の会社経営への関わり方について、社長のライフプランと会社の経営計画をすり合わせることが重要です。
いつまでも会社経営に携わりたいという気持ちから社長職を退くことに躊躇されることもあると思います。
その場合には、現役を退いて退職金を受け取った後も、相談役等として会社に残り後継者の育成に携わることも一案です。
会社との関わり方により、個人のライフプランやキャッシュフローに及ぼす影響も異なるの、
一度、自分の思いを明確にした上で、キャッシュフロー表に落とし込んで可視化してみると良いでしょう。
セカンドライフを心豊かに過ごすためには、生涯通じて必要な生活資金が確保できることを
キャッシュフロー表で確認しておくことが大切です。
是非、一度、キャッシュフロー表を作成して、ライフプランとスムーズな事業承継を見通してみて下さい。