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第24話 「銀行の企業を見る目が変わってしまった。

強い会社を築く ビジネス・クリニック

  私は平成11年(1999年)1月に「たたむ・削る・変える」社長の決断と言う記事を経済雑誌に発表しました。大反響を呼び「儲かるように全てを変える」 を日本経営合理化協会から出版し、ベストセラーになりました。
 
 B/Sの左側の資産の部にどこの会社も、あまりにも多くの隠れ損失がある、土地、有価証券、会員券、在庫、売掛金勘定・・・特に土地、ゴルフ の会員券それらの値べりは激しかったからです。それを売却しなさいと申し上げたのです
 
 
 例えば損失を抱えている土地、建物の不良債資産を売却しなさい。
売却代金は現金化しそれを返済にまわし、借入金を返しなさい。
 
 売却損は経常利益から引けば赤字になり、一銭も税金を支払わずに済み、経常利益高は全額キャッシュフローに使え、予定納税も返って来ま す。
 
 それを実践した方々から絶大なる効果があると賛辞をいただきました。しかしながら一方では私に大反論、クレームを言う方が続出したので す。
 
 土地建物を売却すると借入金の担保不足が発生するじゃありませんか? 追加担 保を銀行がいってくるでしょう。もう差し出す担保はありません。そんな事は実行できません。
 
 我が社は確かに借入金の多い会社です。税引き後利益が赤字になればたちまち銀 行信用がなくなり融資がストップされてしまいます。
 
 我が社は建設業です。経営審査で評価点数が、赤字を出すことで下がり、受注ラ ンクが下がってしまいます。大型受注ができなくなります。
 
 確かに土地購入は失敗でした。しかし、この地価の下がる今、誰が買ってくれる というのですか?
 
 我が社は十分に経常利益も出ています。何もそんな事をしなくても返済に困って いませんのでする必要がありません
 
 我が社は地域の優良法人であり、法人会の会長をやっています。赤字を出せば大 変です。地域の信用ががた落ちです
 
 毎年発表される申告所得の順位をこの地域で長年上位ランクされています。順位 に入らなくなります。信用ががた落ちになります。仕入先も下請けも逃げます
 
 どの方も実務や現実を知らないコンサルタントが何を言うかと冷ややかな空気が伝わってきました。
 

1番目の方からお話ししてゆきましょう
 
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 やろうとしない。銀行に話に行きもしない。私にどうしたら出来るのか、他社ではどうしているのかも丁重に聞かない。困った事です ね。
 
 実は平成7年からもう土地を担保にして金を貸すということはなくなったのです。不良資産を売却して、身軽になる、専門語ではオフ・バランスと いいますが、これを銀行が薦める時代になっているのです。
 
 実行してみればわかりますが、担保不足のことは今や銀行では言ってきません。言ってきたら御社はよほど悪い倒産予備群と銀行は見ているのです よ。
 
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 に変わってしまったのです。
 
 
 銀行は企業の借入の審査の基準を昔は純利益(税引後利益高率)の利益性を見ましたが、今は違うのです。この事が世間の皆々様に未だわかってい ないのです。結論から申せば次の3つです。
 
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これ本当なんです。この3つのポイントで銀行は、皆さんの会社の財務資料を見て(格付け)をして貸してくれるのです。担保や個人保証はもういら ない時代にはいっているのです。この昔と変わってしまった事をどうか理解して下さい。
 

 2番目の方
 
clinic24_04.gif
 
とおっしゃる。確かに赤字を出してはいけません。経営者たるもの赤字を出すのは犯罪行為とも言えるかも知れません。それでは皆さん、赤字とは何 ですか? どの利益がマイナスになれば赤字だ!大変だとなるんでしょうか? 
 
損益計算書の上から順に売上総利益、営業利益、経常利益、税引前利益、税引後利益と5つも利益と名の付くものがありますが・・・
 
 結論から言うと営業利益、経常利益がマイナスになるのを真の赤字といいます。ここが黒字であればあと特別損失があって、税引き前利益が赤字で あってもそれは返って節税と言うものです。
 ある期に大きな投資をして減価償却高が特別優遇償却をして経常利益が大きく赤字になる時もあります。銀行に説明すればかえって褒められます。 キャッシュフローとは、減価償却+税引後利益高+特別損失高+予定納税返却などの会計です。
 
  借入残高 ÷ キャッシュフロー高 = 返済期間です
 
 何年で今の借入金が返済できるか、10年以内が良いのです。いかなる理由で赤字になったか、赤字にもいい赤字と悪い赤字があります。銀行の方 は今や十分にご存知ですよ。

 

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