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第181話 「キャッシュフローをよくしないと銀行返済は進まない」

強い会社を築く ビジネス・クリニック

経常利益をあげて儲けた よって「現金が増えて」「剰余金も増える」と間違った考え方の人が経営者に多すぎます。 一国の財務大臣でも「世の経営者どもは 剰余金を増やすばかりで その金を溜め込んで 使いよらん!  外形標準税金をかけよ!」 などととんでもない事を言う人物がいます。   経常利益高や純利益高の金額が 現預金の増額につながっているでしょうか・・・ つながりません。 欧米の株主や投資家は 投資先の会社の営業活動による現金がどれだけ増加しているか?  これを気にします。 なぜか・・・ 株主は、いくらは配当を受け取れるか!  が大切なのです。   一方 日本のシロウト的投資家は、今期いくらの営業利益、経常利益があったかを重視します。経常利益があったとて、新規に設備投資をした、在庫や売掛金が膨れた。不渡りもくらって、金回りが悪くなった。利益高分の現預金が増えず、実は借入金が増加しているのです。   キャシュフロー経営活動においては 現金(現ナマ) 真に使えるお金が増えずしては良い経営をしているとは言わないのです。   経費項目にある減価償却費は実際、お金が出ていくわけではありません。法人税を引いた後の利益を足したものが会社で使える真のお金なのです。 しかし、長い私の仕事の実務上で 特別損失を出す事がキャッシュフローに大きな影響を与えることが解ったのです。 普通は 税前利益は経常利益に ニアリーな金額です。 含み損を持った土地を売却してみると税金を支払う必要がなくなり、前年の予定納税金も返ってきて、会社にキャッシュが増えるのです。 損別損失で納税がなくなり キャッシュフローに影響するのです。 これがお判りにならない経営者が多いのですね。会社の資産の部に隠れている不良資産を掘り出して、特別損出にするオフバランス行動を行うことが重要なことであるとおわかりにならない経営者がおありです。     ある建設サブコンの経営者が喜色ばっておっしゃいました 「我々建設業は 国土交通省に財務諸表を提出して 経営審査を受けてランク付けをもらいます。特別損失を出して、赤字の経営では 信用がガタ落ちです」   お国であろうと 銀行であろうと 取引業者であろうと倒産するような危ない会社とは 取引を避けるのが当たり前です。よって、赤字を避けなければいけないと 経営者なら誰でも思うでしょう・・。 それは、間違いではありませんが 正確な知識が欲しいのです。   「経営審査の時の利益は 何利益を使うのですか?」 と質問しました。 その方からは明確な答えは出ませんでした。 「2年に一度 審査はありますね。 その時の利益は 経常利益高でして、純利益ではありません!   ちなみに銀行が審査する場合は 重視するのは営業利益なんですよ!」   1985年~1990年頃 バブル景気で物価が高騰していましたね。このころに工場用地や店舗用地を購入された会社は多くありました。その後 バブル崩壊のために、購入用地はたちまち10分の1にまで 値下がりしてしまいました。 郊外レストランのA社、倉庫会社のB社  この二社は、バブル期に購入した為、土地で含み損を持ってました。   A社の創業老社長は「このレストランを売るわけにはいきません、確かに4億も購入資金を出したのは私の誤りですが、他人には売る気は全くありません!」 「誰が 他人に売れと勧めているのですか?」 「先生でしょう・・・・・」 「我が社の別会社 子会社に売れ!  と言ったのですよ」 「わが社には 子会社などありません!」 「だったら子会社を設立して そこへ売却して 赤字をだしなさい!」 「???」   幸い4億の土地は鑑定評価で 2億に。売却損2億円出せましたが、毎年 5千万円近くの利益が出て、累損は4年で取り戻せました。   銀行の評価の安全性は 減価償却 + 営業利益のキャッシュフローを見るのです。 資産の中身に含み損を有している土地の価格などは 決して評価しません。担保に入れている土地でも損の掃き出し行為に対しては 協力してくれるものです。

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