前回に引き続き、成功顔の秘訣2回目。
研修やトレーニング、コンサルティングを行ている中で、真剣に質問されるのが、「眼力」といわれる「目」の印象と
インパクトです。経営者であれば、やはり威厳と余裕、生気のある目の表情は率いる部下や、社外の人に対して、
信頼感を与えます。
多くは語らなくても、相手を引き込む力があるのが目です。目は口ほどに物を言うとは、よく言ったもの。
このような強さのある目元を印象付けるために実践していただきたいのが、次の事柄です。
1)自分の色素に合った衣服を身につける。
2)目のフレームとなる眉を整える
3)目の周りのケアをする
1)は、1回目のコラムで大きく“青味より(クール)”“黄味より(ウォーム)”の二つに分けて説明いたしました。
この効果は、目元に大変な影響を与えます。
なぜなら、顔のパーツの中で一番キラキラ光っているのが目。
そして、衣服にある色が映りこみやすいのも目だからなのです。
ご自分の色素に合っている物であれば、目元をスッキリと明るくシャープに、溌剌と見せてくれます。
しかし、反対に色素に合っていない色は、白目の部分を濁らせドロンとした目の印象になり、
やる気の無さや不健康さを相手に感じさせてしまうのです。
「私の目の黒いうちは」などという方はあまりいらっしゃらなくなったかもしれませんが、目が黒く見えるには、
白目がすっきりと見える必要があるのです。
それには、白目を濁らせない色の種類=ご自分の色素に合った色選びが大切ですね。
次に、2)眉の手入れです。
女性であれば、眉をカットして整えたり、描き足したりします。
ほんの少し手を入れるだけで、顔がきりりと締まって見えるのが眉です。
男性の場合はなかなかこのお手入れをするきっかけがないでしょうが是非、年齢を重ねれば重ねるほど、
その重要性と効果の程を実感していただけるのです。
男性の眉は、2パターン。仙人のように長い眉毛が出てくる、もしくはうっすらしてくる。
長くなってしまった眉がある方は、飛び出した部分だけでもカットすることをお勧めします。
長く垂れ下がったり、前に飛び出した眉は目元に影を作ってしまいます。
そして、その長さから連想されやすいのがやはり仙人。老人のイメージなのです。
現役の方であれば、そのイメージはデメリット。是非少しだけトリムしてみましょう。
そして、うっすらしてしまっている方は、写真の時だけでも結構ですから眉を極自然にほんの少しだけ描き足しましょう。
眉がはっきりしない事で、表情はぼやけます。その上、表情が読み取りづらいことから、
怪しい人だとイメージされてしまったり、よわよわしい人だと思われてしまうこともあるのです。
描きすぎはとても滑稽になりますが、バランスをとりながら気持ちだけ色を加えるのは大変有効なテクニックなのです。
私は何人ものエグゼクティブの眉を手入れして来ましたが、あるコンサルティングで、
ある方の眉を少しカットした際のことです。
大変立派に眉がふさふさはいえていらっしゃるその方に「少しだけカットをしてもよろしいですか?」と伺うと
「明日から困らないようにしてくれるなら、いいですよ」とおっしゃってくださいました。
目元に影が落ちない程度にカットをした時には、ご本人もあまり実感されなかったようだったのです。
しかし、後日のこと、「お嬢さんが眉のスッキリした様子にすぐ気付かれ、
ご本人もとても喜んでいましたよ」というお知らせをいただきました。
自分では分からないことでも、相手にはとてもわかるものがあるのです。
ご家族がそのような反応をされるという事は、他人はもっと感じるもの。
眉の手入れも、気に留めていただけると良いでしょう。
最後に、3)目元のケア。疲れが出やすいのが目元。
なぜなら、目の周りの皮膚はとても薄いので、疲労で目の周りの血行が悪くなると、
滞った血液が黒々としたクマとなって目の下に現れるのです。
衣服の色合いでも、かなりカバーする事ができますが、一番良いのは、血行をよくするために、
お風呂に入って温まったり顔を蒸しタオルで温めること。
そして、前回の肌の時にも説明しましたが、しっかり水分補給と保湿をする事です。
どんなに素晴らしい能力の持ち主でも、目が曇って見えたら、良いものではありませんし、
力も発揮できないでしょう。
これら3点を何かの時に是非試して下さい。
そして、眼力を発揮する為の力を入れるポイント「眉間」に力をこめ、相手を見つめます。
(眉間に力は入れても、皺は寄せてはいけません、怒っている様に見えてしまいます)
ぐっと見入る力、相手を引き寄せる視線。経営者の魅力をアップさせること間違いありません。