menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

戦略・戦術

第189話 これからはC型の時代です

強い会社を築く ビジネス・クリニック

 「これからはC型です」

 

 決して、新種のコロナではありません。私が以前から強く勧めている「即時償却」のことです。

 

 即時償却とは、投資した初年度に、機械や備品などの投資額を、すべて減価償却できる、という制度です。

 

 キャッシュフロー経営の観点からは、必要な経費は、できるだけ早く、大きく計上したほうがよいです。

 

 この意味で、即時償却という制度は、キャッシュフロー経営の申し子といえるのです。

 

 この即時償却は、来年3月まで使うことができますが、

昨今のコロナ対策で、従来の

A型 生産性向上設備

B型 収益力強化設備

に加えて、「C型 デジタル化設備」というものができています。

 

 今回は、このC型がテーマです。

 

 このC型は、結構使いみちがありますし、使うことのハードルは低いのですが、残念ながら、まだなかなか使われていないのが現状です。

 

 なぜでしょうか?

1.経営者がC型の存在を知らない

2.税理士からもC型の情報が教えてもらえない

3.C型の存在を知っていても、「難しそうだ」と思って、やらない(アレルギー)

 

 私から言わせれば、このC型は、B型のような面倒さはなく、使い勝手のよい制度です。

 

 もちろん多少の手間は必要ですが、手間を嫌がっていたら何もできません。

 

しかも、C型への投資は、これから中小企業が目指すべき経営方針、

「ヒトに頼らずにITやシステムで稼ぎなさい」

という方針にも見事にマッチしています。

 

 C型というのは、主にはIT、システムへの設備投資を指します。

 

 以下の①~③のどれかを実現するための投資であれば、即時償却の対象に出来てしまいます。

 

①離れても操作できるための投資(遠隔操作)

投資した結果、人が面と向かい合わずに仕事ができるようになること、離れた場所から仕事ができるようになれば、OKです。

 

②これまで見えなかったデータ等を見えるようするための投資(可視化)

データの集約・分析をするための投資であればOKです。

 

③人の手によらず、コンピュータ等で機械等をコントロールできるようにするための投資(自動制御化)

いわゆる「三密」を避けるための投資、でもありますね。

 

 金額は70万円以上で、投資した結果、先ほどの①~③のいずれかを満たすことを、所定用紙に記入し、所轄の経済産業局に提出して、承認をもらうことです。

 

 そして、そのうえで、「中小企業経営力向上計画」という別の書類を作成して、この承認をもらう必要があります。

 

 弊社の顧問先では、これまで10件ほどC型のお手伝いをしてきました。

 

・在庫管理システム

・請求管理システム

・受注管理システム

 

 いわゆるシステムという名がつくものは、C型申請で通ってしまいます。

 

 何億円もする基幹システムも、C型で通すことが可能です。

 

 下記は、在庫管理システムに関するやりとりです。

 

「そういえば、今度、在庫管理のシステムを入れるんですよね?どんな内容なのか、もう少し詳しく教えてもらえませんか?金額は、いくらくらいですか??」

「はい、いまある在庫管理システムに、在庫の受発注に関する機能を追加する、というものです。だいたい2000万円くらいですかね。本来であれば、即時償却を使いたいのですが、今回の投資は、改修投資なので、A型の証明書も出ませんし、B型も使えないと聞いています。」

「今回の投資は、遠隔操作とか、可視化とか、自動制御化、いうものに当てはまりませんか?」

「うーん、そんなたいそうな投資じゃないですよ。出荷指示書を書面でなくて、データ上で行える、といった類のものです。どちらかといえば、ペーパーレスに主眼を置いたものです。先ほどの条件に当てはまるものでしょうか?」

「まぁ、それはそれで、ある意味で、“可視化”といえるかもしれません。とりあえず、こじつけで、作文してみますよ。これで通れば儲けもの、ということでいきましょう。」

 

 ということで、現場の方から少し説明を聞いて、文章を作成して、経産局に提出したところ、すんなりと承認が通ったのです。

 

 こういう制度は、使ったもの勝ちです。ぜひとも、C型の即時償却を実行してください。

 

 C型は、経営的にも、財務的にも、強くお勧めします。

第188話 資本金が1億円以下の中小企業の方が利点は多い!前のページ

第190話 少人数私募債を活用しなさい次のページ

関連セミナー・商品

  1. 第35期 後継社長塾

    セミナー

    第35期 後継社長塾

  2. 強い会社の財務戦略(仮タイトル) 

    強い会社の財務戦略(仮タイトル) 

  3. 9巻 会社の病に効くクスリ

    9巻 会社の病に効くクスリ

関連記事

  1. 第78話 「売上不振の本質は何か」

  2. 第8話  「資金不足対策」

  3. 第169話 今こそデジタル化で固定費を下げよ!

最新の経営コラム

  1. 第103回「惜しげもなく捨てる経営が、成長の推進力」サイバーエージェント

  2. 第176回「アラカルトでこそ、気配りの差がつく」

  3. 第25回 百年体系

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. キーワード

    第32回 プログラミング教育
  2. マネジメント

    第二十話 商人は信用が一番だ(神田屋鞄製作所)
  3. マネジメント

    第4回 社会貢献をビジネスとリンクさせるボディショップ
  4. 社員教育・営業

    第35講 事例を使ってクレーム対応の間違いと、最善の対応を学ぶ(4) ÿ...
  5. 税務・会計

    第7回 新技術で、お代になる新たなサービスを確保せよ!~その①IoTの活用で、現...
keyboard_arrow_up