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第二話 言葉の剣を磨け(サイボクハム・霧島高原ビール)

社長の口ぐせ経営哲学

言葉は人を動かす武器である。
リーダーは言葉を重んじなければならない。
組織を守る盾にもなり、社員の潜在能力を引き出す力にもなる。
言葉の用い方一つで弱点にもなり、長所にもなる。
だから、社長はたゆまず、「言葉の剣」を磨く必要がある。

社長のプラス思考の口ぐせは、やる気を生み、挑戦する意欲が湧いてくるものだ。
いい口ぐせの社長の企業は、今は厳しい状況でも 時間を経て着実に伸びていく可能性が高いといえる。


農業のディズニーランドを目指し、生産から加工、直売という一貫した経営を進めて業績を上げているのが、
埼玉県日高市にある株式会社埼玉種蓄牧場である。
通称、サイボクハムといわれ、平均して1日3万の人が訪ねる高繁盛店(エリア)である。
この6月24日からサイボク天 然温泉「まきばの湯」がオープンして、集客に拍車がますますかかって賑やかになりそうだ。


なぜ、サイボクハムに人が集まるのか。
売っている商品(数々の金賞を取っているゴールデンポーク)が良い商品である事が一番の理由である。
笹崎龍雄会長は「相手の立場になって考えろ」が口ぐせの一つ。
養豚界のバイブル「養豚大成」の著者でもあり、豚博士でもある。
相手の立場とは、お客の立場、また、豚を管理する上での「豚の立場」
と言ったふうに、人間、動物のすべての「立場」を指している。
立場を変えてこそ見え る、感じるという事がある。
客観的な視点も、「立場を変えてみる」ことから生まれるものだ。
ちょっとした視点だが、大きな変革を生む源になるといえる。


一見、社長業は自由のように見えるが、規模が拡大するにつれて不自由な身に陥ってしまうものだ。
「いつまでも自由にいた い」
「同じことをやるのが好きじゃない」
と言う口ぐせを持つ霧島高原ビール株式会社の山元正博社長
は自由奔放に経営の指揮を取っている。


同社は地ビールの製造販売からミニテーマパークの運営、新規事業として資源循環型の技術研究の開発が生んだ
エコビジネスが成長している。麹菌を利用した 低処理コストの飼料化システムが稼動し業績アップにつながっている。


社長自らが「いつまでも自由でいたい」という発想から
定年40歳での事業部を独立法人にしてグループ化の社内独立を進めてい る。
「同じことをやるのが好きじゃない」という考えこそ、独創性をフルに発揮した事業展開を積極的に進めている理由である。
また、独自の技術で特許も生み出している。山元社長のこだわりこそが元気な企業に成長しているカギになっている。


                                                            上妻英夫

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