menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

マネジメント

第三話 まず打って出て、行動しながら修正せよ(ハナマサ)

社長の口ぐせ経営哲学

激変している時代。戦略の見直しの徹底も重要な課題の一つである。

企業を取り巻く状況は変わっているにもかかわらずそれがスムーズに方向転換できないという現実がある。
各企業は、今後どういう経営哲学・方針を持って事 業を進めていけばいいのだろうか。

社長が自分自身で会社を経営してきたという経験から、本当の経営哲学・方針を生み出していく。
つまり、本当の経営方法を生み出していかなければ企業の繁 栄はありえないのだ。
 

成長している企業や繁盛している店舗に共通していることは、トップが毎日毎日、
常に、ある一定の方向性と具体的な指示を飛ばしている点である。
現場の最前線に立ち、細かく指示しているのだ。
そのやり方は「こうした方がいい」「○○しなさい」といった具体的かつ、的確な指示である傾向が強い。

そうした企業・店舗の特徴は、社長の口グセが経営哲学となっているといえるほど、幹部から社員に至るまで
社長の生の言葉を通して会社の方向性、進むべき道、ビジョン、方針が徹底され、実現されているのである。
社長の口から毎日紡ぎ出される口グセが その企業の「社是・社訓」となるに他ならない。
 

「良い物を安く、より多くの人に」を企業理念に掲げて、生産、・加工・流通、そして、小売り、
外食チェーンと常に業態開発を進 めて成長しているのが、株式会社ハナマサである。
同社は業務用スーパーマーケットのパイオニアであり、トップを走り続けている元気カンパニーである。


同社を統括する小野博社長の基本ポリシーは常識の打破である。
「『自分は肉屋だ』という自覚がある。肉屋として悔いのない仕事をしたい」という信条を持つ。


自らが行動の人である小野社長は社員に対して
「とにかく行動しろ、そうでないと結果は出ない」「間違いと思ったら早く修正する能力を持て」が口ぐせである。
変化の激しい時代だけに、まず打って出て、行動しながら修正をしていくという積極路線を展開 している。


首都圏を中心にプロのための24時間コンビニスーパーという位置づけで50店舗を展開している。
商品は肉から野菜、冷凍食品、 ワインなど独自に世界のマーケットから輸入した食材、自社開発の製品まで、
一見普通のスーパーマーケット風だが、中小の飲食店が食材を仕入れるための新業態ホールセールストア
であり、一般の消費者も当然利用できるという特徴のある店である。


小野社長の現状打破、柔軟な逆発想の経営哲学は今も変わっていない


                                                             上妻英夫

第二話 言葉の剣を磨け(サイボクハム・霧島高原ビール)前のページ

第四話 トコトン尽くせ(でんかのヤマグチ)次のページ

関連記事

  1. 第八十三話 「現場で手を打つ」「即断即決」(角上魚類株式会社)

  2. 第七話 情報は現場にあり(南日本リビング新聞社・三陸食品)

  3. 第二十九話 現場でけんかをするな(新生食品)

最新の経営コラム

  1. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2024年11月20日号)

  2. 第七十八話 展示会後のフォローで差をつける「工場見学の仕組みづくり」

  3. 第219話 少人数私募債の相続対策

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 戦略・戦術

    第131話 「来月7月1日は、新年度です」
  2. マネジメント

    組織を動かす力(7)社員の独創性を引き出す
  3. 後継者

    第56回 「騙し」にあわない、あわせない
  4. 採用・法律

    第105回『事業成長担保』を活用しよう   
  5. 人間学・古典

    第5講 「言志四録その5」余は饒舌の時 自ら気の暴するを覚える。
keyboard_arrow_up