menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

マネジメント

第二十三話 手を抜くな、全力で尽くせ(麻原酒造)

社長の口ぐせ経営哲学

老舗の企業だが若い社長と若いスタッフで躍進中の中小企業がある。
埼玉県毛呂山町に本拠地を置く蔵元の麻原酒造株式会社である。
商品開発にも力を入れ、次ぐ次にヒットを飛ばす勢いのある元気企業でもある。


創業が明治15年、5代目を引き継いでいる麻原健一社長(41歳、杜氏)は15人の若い社員 (平均年齢28歳)を率いて、
柔軟な発想と将来の夢を明確に打ち出す若手経営者である。
同社に一貫して流れている経営姿勢は、「まじめなモノづくり」を徹底していることである。
初代の麻原善次郎は琵琶湖の湖畔で生まれ、9歳で東京・青梅の酒蔵へ奉公、29歳で現在の毛呂山町で蔵元を起した。
二代、三代と経て、まじめな酒造りはいまでも続いている。


初代の麻原善次郎が「近江やに名高き松の一本木先から先へと開くさざ浪」と後世の子孫に詠んだ歌がある。
まじめに努力し人に喜ばれる酒造りをしていれば、自ずと人から人へとさざ浪の如く、大浪となって世界中に普及していく
だろう、という意味が込められている。全国的に知られている代表銘柄「琵琶のさざ浪」として「さざ浪」を付している。


同社長の父親である先代(4代)の麻原秀夫の口ぐせは「寝ないで造った酒は寝ていても売れる」ということだった。
麻原健一社長は「『商品が一番』です。 混ざり物、まがい物でなく、自然なものを造る努力をしています。
わが社の自慢は、やる気のある若い精鋭が集まっていることです」という。


この会社の商品はヒットが続いている。
「奥武蔵 すてきな ゆず酒」(500ミリリットル、855円+消費税)は昨年8月末に発売して以来、
好調で同社の全商品の4割をしのぐ本数を売り続けている大ヒット商品である。
「梅酒ワイン」(500ミリリットル、1000円+消費税)も好調に売れている。


麻原健一社長は「労力を惜しむな、名を惜しめ」と檄を飛ばしながら、
「手を抜くな、全力で尽くせ」を 口ぐせに若手と一緒に将来の夢(生産拠点の海外進出)に向かって前進している。
彼の好きな言葉は「常に輝いていること」である。
休みなく働き、やる気旺盛な社員に感謝しながら、大きな夢を掲げてひたすら走り続けている。

 

                                                             上妻英夫

第二十二話 なぜを追求する精神を持て(センサップ)前のページ

第二十四話 何か面白いことはないか(ソリッドアライアンス)次のページ

関連記事

  1. 第七十一話 「ブレイクスルーしろ」(富士)

  2. 第二十六話 躾こそ商いの原点なり(青山工務店)

  3. 第九十三話 「『当たり前』と『型通り』に対して疑問を持て」(株式会社ゴダック)

最新の経営コラム

  1. 第169回 「達人に学ぶ①アパホテル 元谷拓さん」

  2. 第4講 まず、担当者がお客様との正しい関係に合った対応をすること!

  3. 第19回 成長するフィンテック企業の戦略 ~ クラウドファンディング Makuake ~

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 後継者

    第19回 幸せ教育
  2. 社員教育・営業

    第8号 ”経営が順調な会社”の全員営業の活用法【実践編】
  3. 人間学・古典

    第1回 「十八史略」は社長の必須図書
  4. 経済・株式・資産

    第60回「子や孫の資産形成を支援するためにNISA活用を」~生前贈与資金を少額投...
  5. 人間学・古典

    第二十二話 「孝は道の美」
keyboard_arrow_up