なぜマグロ(魚類)とイルカ(哺乳類)は、系統が異なるのに体つきが似ているのでしょうか?この理由は、海中の生活環境に適応することによってこの2系統の体型の特徴が似てくると考えられています。これを、「収斂進化」と言うのだそうです。
収斂進化とまでいかなくとも、私たちの「脳」においても生活環境への適応のために活動が変わり、構造も変化することが起きます。
脳の中にあるそれぞれの働きの異なる脳番地があり、異なった脳機能の系統を支えています。それぞれの脳番地は、それぞれの機能に対応した経験が刺激となって成長していきます。そのため、脳画像からどの脳番地を成長させているか鑑定することで、管理職か、営業職か、研究職かということの把握が可能になってきます。つまり、仕事に生活の多くの時間を割いているために、脳の使い方が仕事に適応していきます。同じ仕事を長く続けることで、特定の脳番地を成長させ、脳がある決まった脳タイプの構造へと変わります。
仕事に慣れるとともに、業務に必要な脳番地が定まり脳を効率的に使うことができて、仕事もテキパキと効率よくこなせるようになります。しかし、この脳の慣れが、画一的な思考・発想の原因になってきます。もし、あなた自身が、自分の発想や気持ちにマンネリを感じているのであれば、脳のマンネリ化が進んでいる可能性があります。
こういったマンネリ脳の使い方を打開するには、イキイキと脳を成長させている人を参考にすることが一つのきっかけになります。脳画像診断を通じて、個別に脳の成長の経年変化を見ていて、脳をイキイキと成長させている人の共通点は、「いくつになっても新しいことに挑戦し続けている」ということです。
例えば、趣味活動として社交ダンスや楽器演奏など、動きを覚えたり、音に合わせて体を動かすという普段の仕事では経験しないことを新たに習い始めた80歳代のある社長さんは、1年間で発達期の子どもを彷彿とさせるほどに脳を成長させていました。その結果、「業務において、新たな案件に対する対処能力が高くなった感じがする」との仕事への好影響を感想として述べられています。
そこで、トップに立つ人ができる今月の月刊脳番地トレーニングは、
「楽器、ダンス、料理など身体を使う新しいことに挑戦する」です。
是非、今月はこのマンネリ脳の脱却のための脳トレを実行してみて下さい。
新たな脳の使い方を開拓することでマンネリ脳の使い方を解消し、脳コンディションをよくしていきましょう。経営者と社員の脳の健康のために!
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