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マネジメント

第七十七話 「我々の仕事はサービス業だ」(株式会社ハイパーボックス)

社長の口ぐせ経営哲学

日進月歩ですすむインターネットの時代。競争が激化する中で、着実に独自の経営哲学を持ち、ホスティングサービスを主力事業として展開しているのが成長を続ける株式会社ハイパーボックス(東京都中央区銀座)である。創業10年という節目に「ホスティングサービスはサービス業である」という、創業の原点を確認しながら新しい機軸を打ち出している。


経営者の深田太郎氏は46歳。学校を卒業後、アメリカに留学。帰国後、家業の宝石の卸業を10年間、営業畑を経験している。「宝飾業界からIT業界に転じた異色経営者」と呼ばれていて、宝石の職域販売事業(大手企業の口座開設営業から対面販売まで)の経験が、現在、ビジネスを展開する上で、独自の経営を貫く発想に役立っているという。


同社のホスティングサービスは、インターネットに情報を発信するサーバの容量の一部を間貸して、顧客のメールサービスやウェブサービスを預かり運用するサービスである。ホスティングサービスの専用業者は1000社以上あったが、競争の中で淘汰され、現在、700社から800社まで減ってきている。その中で、30~50社が中堅の有力企業というのが業界の現状である。


同社は中堅のホスティングサービスの企業だが、徹底した顧客志向と適正価格を志向する会社である。顧客志向から生まれたサービスの一つが、業界初の「自社の技術者による24時間365日サポート体制」である。緊急時のバックアップ体制としてデータセンターから徒歩1分圏内に、社宅完備を社内ルール化するほどの徹底ぶりである。


ユーザーの安全を確保するための「SSL証明書」も、ユーザーの視点から国内大手4社を扱い、ユーザーに最適なシステムを提供するようにしている。深田社長は「我々の仕事はサービス業だ」が口ぐせであり、経営信条でもある。サービス業と言い切るだけあって、常に「お客様の視点を忘れるな」と若い社員に檄を飛ばす。


些細なことだが、顧客からのメールの問い合わせなどにも、「素早く対応、スピディーさが大事」と語る。さらに、価格決定権を持つ企業は成長するということで、「適正値」を追求しながら、顧客に適正な価格を提供する企業を目指している。いま、「お客様は何を望んでいるか」を常に把握しながら、現場の対応を積極的にすすめているという。


 

                                                        上妻英夫

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