menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

マネジメント

第七十二話 「手を抜かない」 (伸興物産)

社長の口ぐせ経営哲学

ホンモノの商品を持つところが勝ち抜く時代である。
特に、食べ物は本物でなければ勝負にならないし、長続きしないものである。
東京・銀座で、しかも 本物の「松阪牛」を提供している「焼肉割烹・松阪銀座店」は、厳しい外食不況にもかかわらず、
常連客に支えられ繁盛している。中国を始め、外国人旅行者も 本物の味を求めて、来店者が増え始めているという。


「松阪牛」(まつさかうし)を名乗っている焼肉専門店はあるが、三重県特産牛肉(松阪牛)販売指定店(第25号)であり、
銀座の一等地で開業している焼肉店は珍しい。平成7年3月の開業以来、15年の実績を持ち、和風の焼肉会席を中心に、
焼肉、しゃぶしゃぶ、ランチメニュー(ハンバーグランチ、カルビラン チ、ロースランチ)も充実している。中でも、1日限定
12食のハンバーグランチ(1000円)はいつも完売の人気メニューである。


「焼肉割烹・松阪銀座店」の店主であり、運営会社の(株)伸興物産佐々木正喜社長(59歳)
「松阪牛を一頭(枝肉・第一次精形)ごと仕入れているのがうちの店の特徴です。初めてのお客様に『松阪牛証明書』
(個体識別番号)をお見せすることもあり ます。本物の松阪牛を、本物のメニューで、本物の出し方にこだわっています」という。
5年前、近くに姉妹店「牛かつ松阪銀座店」を開業している。松阪牛を 使ったメンチかつ、コロッケ、串かつ、牛かつなどの
カウンター席だけの大衆店である。


松阪牛を一頭丸ごと仕入れているので、枝肉の加工技術を活かした料理(メニュー)の提案に工夫を凝らしている。
「どうやって食べてもらうか」「どういうメ ニューを提案するか」の知恵を絞っているのである。「焼肉割烹・松阪銀座店」は
コースメニュー(6500円から1万1000円の4種類)とオリジナルサー ビスセット(特選リブロースセット4500円、しゃぶ
しゃぶセット4500円など6種類)を提案。顧客に対して、事前にコースとセットの予約を勧めている。


夜の顧客は常連客が8割以上という。日時、人数、メニューの決定という、予約を勧めている理由である。
事前の準備ができるように厨房3人、フロア2人で40席(個室、ボックス席、カウンター席、掘りごたつ式個室)を
賄っている効率的な経営である。佐々木店主はスタッフに常に「仕事で手を抜いたら、見抜かれるぞ」
檄を飛ばしている。「折角やるなら、ちゃんとした仕事をしよう」と励まし続けている。


手を抜かないで誠実に仕事をすれば、お客様は認めてくれるというのが佐々木店主の信条である。
「15年前、銀座には8軒の焼肉店があった。今残っているのは2軒だけ。
開店してすぐに閉店、また、出店を繰り返して、現在、30軒近くある。本物の『松阪牛』を提供できる店は少ない」と自信を持つ。
「銀座」と 「松阪牛」にこだわる佐々木店主の焼肉商法は健在である。


 

                                                             上妻英夫

第七十一話 「ブレイクスルーしろ」(富士)前のページ

第七十三話 「生きがいを持て」(株式会社ルネサンス)次のページ

関連記事

  1. 第八十九話 「他人を集めろ」「他力を大事にしろ」(株式会社ヤマサ脇口水産)

  2. 第三十五話 最初は寝る暇も惜しんで頑張ろう(誠志堂マイヤーズ)

  3. 第十五話 焦るな、されど、急げ(フットケアコンフォートセンター)

最新の経営コラム

  1. 第23回「他者志向と自己犠牲」

  2. 第137回  広角レンズ替わり?スマホカメラ裏技

  3. 第132回『エンニオ・モリコーネ 映画音楽術』(著:ジュゼッペ・トルナトーレ)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 戦略・戦術

    第三十話_紹介・リピートが率8割を超える 小さなガーデニング会社から学ぶ経営の原...
  2. 製造業

    第284号 出荷に間に合う、最もゆっくりなスピードで造れ
  3. キーワード

    第27回 東京メトロ副都心線・東急東横線の相互直通運転で「首都圏新戦国時代」に...
  4. マネジメント

    第65回 特別対談:自創経営センター社長 東川広伸氏(第1回/全3回)
  5. 製造業

    第271号 間隔のあく仕事には、「思い出アルバム」をつくれ
keyboard_arrow_up