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- 業績アップにつながる!ワンランク上の手紙・メール術
- 第1回 手書きの手紙は、最強のビジネスコミュニケーションツール!
SNSやメールがコミュニケーションツールの中心になった今、手書きの価値が増しています。滅多に目にしないからこそ、印象に残り、記憶に刻まれます。
かつて連絡を取り合う手段だった手書きの手紙は、メールやSNS等の広まりにより、気持ちを伝える手段へと、その役割を変えました。
要件を伝えるだけならメールや電話のほうが手っ取り早く効率的ですが、ともすると、無機質で冷たい印象を与えることがあります。
その一方で、手書き文字には手書きならではの温かみがあります。ほんのひと言でも「わざわざ自分のために手書きしてくれた」と喜ばれるのです。
想像してみてください。
先週末、ワインセラーで記念日用のワインを買い、自宅に配達をお願いしました。数日後、その店の店員から手書きのお礼状が届きました。そこにはひと言、次のようにありました。
このハガキを受け取ったとき、あなたなら、どのような印象を抱くでしょうか。
「気が利くな」「丁寧なショップだな」「よい店で買ってよかった」などと、何かしらよい印象を抱きませんか。
さらには、こうしたビジネスハガキを実践している店や会社に対して、「さすがだ」と称賛したり、「すごいな」と感心したりする気持ちが芽生える人もいるでしょう。
知っている人と気軽につながれるようになった今、わたしたちは、よく知らない人に対して、なかなか心を開きません。
個人宅の場合、インターフォンを鳴らしても、知らない人であれば、ドアを開けません。
会社(法人)の場合は、まず受付を突破できません。
電話についても同じこと。知っている人からの電話はほとんどケイタイにかかってきます。たまにケイタイに見覚えのない番号から着信があると、「あれ、誰だろう?」「出なくてもいいかな?」などと考えませんか。
お金を払ってモノを買う場面であれば、なおのこと。たとえ興味があっても、相手が信頼できる人物だと想像できて初めて心を開き、商品の話を聞こうと思う。さらには、自分の悩みを聞いてほしいと思う……。
あなたも同じ気持ちではありませんか。
お客様に宛ててハガキを送ると、自分の存在を覚えてもらえると同時に、「なんだか、いい人だな」と好印象を残し、固く閉まったお客様の心の扉を少しずつこじ開けていくことができます。
ビジネスシーンにおいて、手書きのひと言は、今こそ、有効です。
知らない人に対する警戒心が高まる今、手書きのひと言は、相手との信頼関係を築く最強のコミュニケーションツールといえるのです。
◎すぐに使える!ワンポイントフレーズ
先日はありがとうございます。
お目にかかれて光栄でした。
今後とも、よろしくお願いいたします。
*「有難う」「御座います」「宜しく」「致します」と漢字で書くこともできますが、ひらがなのほうがやわらかな印象を与えます。どちらがよい・悪いではなく、ご自身の立場や相手との関係等によって、意識してみてください。