「カフェ・ブロッサム」(栃木県佐野市)
栃木県佐野市と言えば、佐野アウトレットと最近では佐野ラーメンで有名だ。佐野インターの近くにあるアウトレットのまわりもだいぶ店が増え た。
今回は、その佐野インターからさらに30分走った山の中にある「カフェブロッサム」という店を紹介することにしよう。
この店はオーナーの相場氏がかつて輸入住宅の販売をしていたときにモデルルームとして使っていた建物をよみがえらせたものだ。相場氏は息子さ んに商売を譲り、隠遁生活に入っていたのだが、お孫さんの成長とともに、第二の人生を考えるようになったそうだ。
2000年くらいにそのモデルルームの手入れを始めた。手入れを始めたといっても、飛駒という山奥にあるために、そこで商売ができるとは夢にも 思っておらず、スローライフを始めようと思っただけだそうだ。
しかし、手入れをしていると、お茶を飲めないのかと訪ねてくる人があった。そんな声に応えて最初はサービスでお茶と茶菓子を出していたの だ。
しかし、それでは、また来るときに心苦しいという声が多く、思い切ってお茶と奥様の 作るケーキで営業を始めてみたと相場氏は言う。
当時、インターネット普及し始めた時期、住宅の販売のときに広告を何度も取り扱った経験があり、WEBの可能性を感じた相場氏は、早速、ホーム ページビルダーを購入した。やってみるとワープロのように簡単だったことから、以来、自らホームページを更新した。その効果は、覿面で、当初4000アク セスだったが今は年間10万を越えると言う。
アウトレットや足利フラワーパークのためにやってきた客層の心をとらえたわけだ。
それを後押ししたのが、キャッチフレーズだ。
あるイベントを開催するときに、ボランティアでイベントを手伝ってくれるお客様と広告に打ち出すときの、店を紹介するわかりやすい表現をディス カッションした。そのときに、お客様が、店をひとことで表現して、
「アメリカにファーストフードが無かったころのレストラン」
という今のコンセプトにたどりついたと言う。
「そんな時代を想像すると、お客様と店はとてもフレンドリーで、お客様の人生のシーンを大切にしていた」
相場氏は、「自ら食べておいしいと思うものしか出さない」「体にやさしいものしか出さない」「その日に作った料理はその日に消費する」という理 念にいきついた。
裏にある畑で、季節の野菜をわざわざやってくる客人のために作り、ハーブ摘み、お客様をもてなす。
今では、料理上手の奥様はプロのコック顔負けの料理で評判だ。
65歳の相場氏と奥様のもてなしに口コミに口コミを呼び、ゴールデンウィークともなると4000坪ある敷地のまわりの細い路地に車が行きかい、 すれ違うのも大変なくらいだ。ぜひ、暖炉で焼き上げる薪の香りの効いたラムのグリルをご賞味あれ!
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