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健康

第32号 カラダは分けても分からない

おのころ心平の ──社長のための「か・ら・だマネジメント」

 2010年、第1回目のか・ら・だマネジメント。今年もよろしくお願い申し上げます。
年末年始、福岡伸一著『世界は分けてもわからない』という本を読みました。福岡先生の本は、いつもながら刺激的で面白い。

ono32-1.gif たくさんの気づきと情報がつまった本でしたが、私はこれからの「医療とのつき合い方」についてのヒントももらいました。

 これまでの医学は、臓器医学。肝臓病、腎臓病、胃炎・胃潰瘍など、臓器別に対応してきました。

 たしかに、総合病院に行っても「総合的に」診てくれるお医者さんって、あまりいませんよね。目なら眼科、耳なら耳鼻科、内臓なら内科、内科も循環器科、消化器科、泌尿器科などに分けられます。頭痛の場合だったら脳神経科でしょうか。精神的に問題があるとされれば、精神科というのが待っています。

 科学の「科」というのは、もともと「分ける」という意味だそうですが、だから「科学」とは、物ごとを「分けて」考える学問ということです。

 「分かる」って言葉が象徴していますよね。ついでに、英語の「sciense(サイエンス)」も、sciとは接頭語で分けるって意味で、(「scissors(ハサミ)」っていうのと同類語ですね)英語でも、切り分ける学問っていう意味なんです。

 現代医学も科学ですから、カラダをバラバラにして考える「解剖学」がベースになっています。でも、本当に人体って「分ければ分かる」のか…?

 実際、いまはそれでは通用しない病気が、増えてきました。例えば、インターネットでいちばん検索される疾患名って「うつ病」なんだそうです。このうつ病、現代医学が不得意な領域ですね。だって、どこの臓器を診てやればいいかわかりませんから。

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 カラダの成り立ちを以下のように表わすとしたら、(左向き)←原子⇔分子⇔有機化合物⇔細胞⇔組織⇔器官⇔臓器→(右向き) となるでしょう。

 そして、現代医学は、今なお「腑分け」の方向性で、左向き←の流れに突き進んでいます(分子医学と遺伝子医学の研究が医学の主流になっていますね)。

 でも、肉体をもっと小さく切り分けていって、小さな原子のその先に見えるものとは、いったい何なのでしょう?

 一方、右向き→の方向性は現在「ホリスティック」と呼ばれている領域です。ここではどんどん分解していくのとは逆方向に、カラダのつながりの方に目を向けていきます。東洋医学や代替医療と呼ばれる各種の療法がこちらの方向を担っています。

 現代医学が進む、ミクロの世界。ホリスティックが進む、マクロの世界。さらに、このカラダの成り立ちに、「自律神経系」の作用を付け加えるとしたら、
 (左向き)交感神経
 (右向き)副交感神経
 となるでしょうか。

 自律神経は、交感神経と、副交感神経とがあります。交感神経は「緊張・収縮」を担い、副交感神経は「緩和」を担っています。

 私は、この自律神経のはたらきこそ、解剖学的(無機質)なカラダにダイナミックな「いのち」を吹き込んでいると考えていますが、交感神経系に進む、現代医学。副交感神経系に進む、ホリスティック療法。

 もしこんな見方ができるとしたら、やっぱり私たちのカラダには、この統合した形でのぞむのが理想的だと思うのです。

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 私は、うちに来るクライアントさんに、いつもこうアドバイスしています。お医者さんに「この人は助けなきゃいかん」と思わせるような“魅力的な患者さん”になりましょう。病人でありながら、風格やオーラのある患者さんです。

 将棋盤をイメージして下さいね。王将はあなた自身です。決して担当医が王将ではありませんよ。医者は飛車角。だから、これを上手に使わないといけません。

 でも、飛車角は下手すると相手側にまわって最強の敵になってしまうこともありますから、ちゃんと使いこなさないとダメですよ。

 それで、僕らセラピストやカウンセラーっていうのは桂馬ですね。斜めに飛ぶような意表をつく動きをしますから、どんな差し迫った状況でも「一発逆転の番狂わせが起きるかも」という使い方をしてもらえるとうれしいんです。

 いずれにしてもあなたが主人公(王将)です。あなたがやる気のない将棋では、金銀(家族)、飛車角(医者)、桂馬(セラピスト)、香車(サプリ?)が、いくら頑張っても空回りなんですよ。

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 そう。もともと、病気の主人公は患者自身です。交感神経、副交感神経のバランスを上手にとるのは、結局、クライアントさんのカラダの中である、ということが一番大切な事実。今年は、ぜひ自分のカラダの主導権をもっていきましょう!

 

第31号 咳は急激な自己表現前のページ

第33号 骨盤に宿るインナーチャイルド次のページ

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