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社長業

Vol.116 酒を酌み交わす友達の価値

作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)

 忘年会シーズンたけなわの頃ですが、ここで社長として出席している数々のパーティーの参加者の顔ぶれを「失礼のないよう」思い出して欲しい。
 
 友人である古くからの社長との仲は、永く大事にしなくてはいけないが、3年前、5年前とメンバーの変化を冷静に分析することも必要だ。
 
 GI社長と、先週そんな話をしていたが、どうも売上規模でいうと、30億前後に、目には見えないが大きな壁があるようだ。
 
 昔から「1.3.5のカベ」とよくいうが、まさに定石通りだった。
 
 30億を超え事業展開している社長は、仕事も人一倍熱心だが、まったくの異分野、例えば絵画、音楽、文学、陶芸…芸術領域などの造詣が深い方が多いのでは?」とGI社長。
 
 美意識、審美眼、こだわり、人間の深み…言葉では、いろいろな表現になると思うが、「何か」核になるもの「本質」なるもの、品格のような何かがある。とも言っておられた。
 
 あらゆるモノを自分の血にも肉にもする力を備えているのではないか?
 
 その方々と永く付き合い続けるには、自分自身を磨き続けておかなければならないし、その本質なるモノを経営のあらゆる場面に、少しずつでも出していかなければならない。
 
 お客様はその、目に見えない僅かな差異を、なんとなく感じて購買を決定してしまう。
 
 現在の競業先と品質サービスに、決定的な差はそんなに無いのが実際である。商品もサービスも社員の対応も、すべて究極にはオーナー社長の影、写し絵でしかない。
 
 社長といえどもマンネリに陥ってしまう。それは日頃付き合っている人物に端的に表れる。人生も後半に入れば一番貴重な経営資源は人生時間である。メンツが変わっていなければ停滞だ。頭でわかっているといったって行動(時間の消費)が本音である。
 
 年末に際し、わが身を振り返って来期からの決意を、特に人脈拡大への方針を考えて欲しい。ただ100億500億と伸ばしている経営者のすごいところは昔からの人脈を切らずに追加、拡大をし続けている。
 
 決して友達を値踏みしているわけではない。すべては自分の問題だからである。

 

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