menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

社長業

Vol.137 ヒット商品を狙って育てる経営者

作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)

 ヒットを飛ばすことは経営者であれば誰でも願うところだ。
 
 しかし、なかなか狙ってできるものではない。また、どんなに良いものでも、火がつくまで時間がかかるし、結果をすぐに求められる今は特に難しい。
 
 そんな中、ベイブレードの人気が再燃している。子供の遊びとはいえ、2001年~02年にかけ全国的に人気がでて1500万個とも2000万個とも言われるほどの大流行を記録し、全国大会まで開催された。
 
 そのベイブレードが進化し今年、またブームを起こしている。不思議なことに子供だけでなく改良パーツを含め親が大人買いまでしているようだ。
 
 この夏、お台場の実物大ガンダムを見に行った人も多いと思う。400万人を超える入場者数を記録し予想をはるかに超えて集客した。最初にアニメが放映されて30年になるが人気キャラクターとしての力は衰えない。
 
 過去のヒット商品を改良したり、バージョンアップ、レベルアップするとヒットの確率は格段に上がる。ましてや、ベイブレードは、江戸の昔からあるベエゴマの現代版だ。
 
 紐でベエゴマを上手に廻すのはなかなか難しいから、現代用に道具で誰でも廻るように工夫したり、マンガでタイアップ企画を用意したり、相当な創造性を必要とする。
 

 ただリバイバルでヒットするほど甘くはない。
 
 先週、仕事で岩手県の一関市に伺った。
 
 知る人ぞ知る「もちの里」である。江戸時代より年中行事や季節の区切りに必ずといっていいほど餅料理が作られるところである。また、祝儀、不祝儀でも「もち本膳料理」を供すなど、この地方独特の文化が残っていた。各家庭で伝統の料理の仕方があり一説には300種以上あるとも言われている。
 
 その「もち本膳料理」を、見た目にも美しく、食べやすいサイズに工夫したのが、駅前にある「三彩館ふじせい」の奥様である。
 
mugyoan137_01.jpg
 平成3年のことだったそうだ。一口サイズのもち料理8種とお雑煮椀の計9種類でコースとなっており「ひと口もち膳」としてお店で出したところ大評判となり、現在では県外からも多くの方が来店されるようになっている。
 
mugyoan137_02.jpg
 最初はまったく自信がなく、膳も10セットしか用意しなかったと言っておられた。
 
 行政もやっと腰をあげ平成20年に、「一関・平泉もち街道」として取り組みが始まった。
 
 平泉金色堂や毛越寺など、観光資源に恵まれているだけに、1000円高速の効果もあって、まだまだ伸びるだろう。
 
 これだって、江戸時代からつづく商品を、現代風にアレンジし地元の名物として育てている。
 
 人間は思ったより保守的にできているが、飽きやすく新しいものにも飛びつく厄介な性格をしている。故に、過去のヒット商品や伝統を現代風に、また、誰でも使いやすく楽しみやすいように工夫する創造性のさじ加減が難しい。出来てしまえば「何~んだ!俺も考えていたんだよ」となる。
 
 そこがクリエイターの腕の見せ所であり、経営の妙である。

 

Vol.136 御社の税理士先生の人脈は前のページ

Vol.138 経営修行「石の上にも三年」か?次のページ

関連記事

  1. Vol.76 「志が最強の武器」

  2. Vol.122 2008年・注目のベトナム3大都市  視察レポート 4

  3. Vol.9 我社の「お客様は一体、どんな人」ですか?

最新の経営コラム

  1. 第169回 「達人に学ぶ①アパホテル 元谷拓さん」

  2. 第4講 まず、担当者がお客様との正しい関係に合った対応をすること!

  3. 第19回 成長するフィンテック企業の戦略 ~ クラウドファンディング Makuake ~

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 後継者

    第7回 親側の教育 オレは例外だ 難しい退き際
  2. 健康

    第48号 ボディサイコロジー ~カラダ心理学(2)
  3. 社員教育・営業

    第13回 「先輩社員も声を響かせよう」
  4. 社員教育・営業

    第13話 “人が育つ人事”が21世紀の成長戦略
  5. 経済・株式・資産

    第36回 おせっかいなくらいでちょうどいい時代:「日特エンジニアリング」
keyboard_arrow_up