暑中お見舞い申し上げます。連日「猛暑」という言葉通りのものすごく暑い日が続いています。皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますか?
下の写真は、私が住む東京町田市でのお祭風景です。夏休みも始まって子供たちは大活躍ですね。
それにしても、町をただ歩いているだけでびっしょりと汗をかきます。これ以上歩けない、と思って喫茶店に飛び込むとまるで天国のような涼しさ ^ ^。アイスコーヒーを一気に飲んで一通り落ち着いて、そしてまた外に出ると元通りの猛暑と猛日差し。
暑さに導かれるままに、このようなパターンの生活をしてしまいがちですが、こういうパターンは健康を損ねやすいということです。確かに急激に熱したり冷却したりすれば、金属だってくたびれますからね。
先日交差点で歩行者信号が青に変わるのを待っていた時に、近くに立っていたおじいさんが車が来ているにもかかわらず、突然に歩いて渡り始めようとしました。
私は思わず「危ない!」と大声を出し、同時に近くにいた女性が手を引いておじいさんを止めました。そのおじいさん自身もびっくりしたようで、「暑さでボーっとしてしまった」と言っていました。その時は本当にものすごい蒸し暑さと日差しで、外出禁止令が出てもいいかも…と思うほどでした。
実は毎年この時期になると、コンサルタントである私はすべての工場で事故が起きる可能性が明らかに高くなっていると感じて、指導先の工場では皆さんに口をすっぱくして、安全に対するチェックをお願いしています。
先回、ワールドカップを見て夜更かしした時は気持ちの良い興奮でモチベーションが上がったと申し上げましたが、暑さで寝苦しくて寝られなかったという場合は全く違う結果になりますね。
そして、実際にはかなり多くの方が寝苦しさから来る寝不足の状態で勤務をしておられるのではないでしょうか。
そこで、緊急にお願いがあります。いつもとは格段に違う厳しい眼で、現場の安全パトロールを実施してください。
慣れた作業者が担当しているから大丈夫ということで、パトロール者が危険の存在を見逃していることはありませんか?
普段の体調であれば慣れた作業ですから「問題なし」ということはあり得るかもしれませんが、何しろこの蒸し暑さと日差しです。
正常な判断力が一瞬でも失われる可能性を織り込んだ上で「それでも安全か?」という眼で見てください。駆動部分に手が入る可能性があれば誰が担当しても危ないと考えるべきでしょう。
もし、朝のラジオ体操をみんなで実施している職場でしたら、社長はこの時期はちょっと隊列から離れて、皆さんの体の動きを見るのも良いでしょう。体調のチェックにはいい方法です。
それともう一つの見方ですが、ハーハー言っているのは我々だけではなく、機械も同様です。コンプレッサーも暑さのせいで、効率が落ちてしまう可能性があります。
そうするとモーターが回る時間も増えて、熱が更に出て突然のギブアップということが起き得ます。安全とは違うかもしれませんが、是非チェックして頂いて未然防止に努めてください。
早めの給水とか休憩といったことがいろいろなメディアを通じて流されていますから、何もパトロールまでしなくてもみんな知っているだろう…とは絶対に考えないようにしてください。
現場で働くみなさんは頑張りやさんが多いので、ちょっとしたことは我慢をしてしまうのです。社長がそれを事前に発見することをお願いします。
お互い暑さに負けず、健康で元気で頑張りましょう!
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