数日前に幸運にも私は世界でNo.1のゴルフコーチハンクヘイニー氏と2日間にわたって共にする事が出来ました。
彼はタイガーウッズの専属のコーチであり1年間のうち100日間を共に過ごすタイガーに最も近い人間です。
今回も昨年に引き続き色々なことを学ばせて頂きました。
勉強会の内容の殆どがゴルフとは全く関係ないもので、我々ビジネスマンも多くを学べる話でした。
何事もハウツーが約2割、サイコロジーが8割と言われます。
ゴルフでもセールスでも世界でNo.1になる為にやる事は同じです。
またタイガーについてはマスコミに書かれていることとは違う"え!"という話が随分ありましたが、
今回はその中でも非常に興味深かった話の1つをご紹介いたします。
それは昨年のUSオープンというメジャー大会の2週間前のことでした。
何とタイガーは既にこの時、足を疲労骨折と診断されていました。
マスコミにはトーナメントが終って発覚したと報道されましたが、事実は試合前に既に分かっていたことだったのです。
数歩歩くだけで激痛が走るほど悪い状態でした。
医者からは"試合はキャンセル、絶対安静、4週間車イス"と命令されたのですが、
タイガーは"No, I am going to play and win"(断る、試合に出て優勝する)といって部屋を出ていってしまったそうです。
ハンク氏はしゃがむことすら出来ないタイガーを見て"どうやってパターのラインを読むの?"と聞くと
"大丈夫パターを杖代わりにするから"と返されもう引き止める気が失くしたそうです。
タイガーといえば"天才、才能の持ち主、"と言われていますが、そこには強靭な肉体を持ったタイガーは
いませんでした。
それでも手負いのタイガーは約束どおり優勝しました。本当に驚かされるばかりです。
皆さん想像して見て下さい。
自分が世界No.1プレイヤーで年間何百億円も稼いでいる時に骨折状態でトーナメントに出て4日間戦いますか?
(プレイオフだったので5日間)そして1%の疑いもなく優勝できると信じれますか?
複雑骨折でもしたら輝く未来を失う可能性もありました。
何を信じたらタイガーの様な思考、決断、行動ができるのでしょう?
そこにはタイガーの大きな夢があります。
その夢がタイガーを支えています。
夢はゴルフより遥かに大きな夢です。
人は自分を超え、家族を超え、地域を越え、国を超えた夢を持ちはじめると、全く違った人生を歩み始めます。
夢の詳細は避けますが世界の為になる夢です。
人は"タイガーぐらい稼いだら一生働かなくても~"などと言いますが事実ではありません。
タイガーにはまだまだたくさんのお金も、協力も必要です。
"何でメジャー大会の前でこんなことになるの?"と嘆くことも出来たでしょう。
しかし状況に惑わされる事なく、専門家の言う事も聞かずに、自分が下した決断を100%信じ前進し続ける姿勢からは
我々も多くのことを学べるのではないでしょうか?