既に出ていたり、これから使われるウェアラブル端末の多くは、健康管理やダイエット、フィットネスに役立てるために、運動(歩数)、脈拍、睡眠状態、食事などを、スマートフォンやクラウドと連動して記録するものが多く、CESでもソニーが腕輪型の「CORE」、エプソンはメガネ型の「Moverio BT-200」が発表されたし、紫外線を測定して日焼け対策を指示してくれるnetatom社の「JUNE」、スピーカーも内蔵され、音楽を聞きながらランニングやエクササイズができるヘアバンド型の「RunPhones」、トレーニングウェアと一体化した台湾iQアパレルの「BioMan」なども登場した。
2020年に開催される東京オリンピックの時点で、全国の65歳以上人口比が現在の島根県に匹敵する29.1%と推計され、高齢化時代のオリンピックとなるため、体調を整えて元気に東京オリンピックを観戦したいと考えている中高年層にも、ウェアラブル機器は積極的に利用されるかも知れない。
■GoogleGlass
先日の全国経営者セミナーでもご覧いただいたが、私はGoogleのメガネ型端末「GoogleGlass」をこのところ試している。
最初は操作に戸惑ったが、慣れてくると視界の片隅にある画面で時間、天気予報、経路地図、CNNニュースなどが見られて便利だし、音声指示で、検索や写真・動画撮影も簡単にできるので、健康管理だけでなく、「ライフログ」といわれる日々の行動記録や情報収集などもできる。
また、昨年11月に開発者向けに新たな開発キット(GDK)が配布されたので、今後はビジネス用からゲームまで、幅広い分野のアプリが新たに開発されたりGoogleGlassに対応したりすると考えられ、用途も拡大するし、今年は一般向けに発売されるという噂もある。
プライバシー、電池寿命、目の疲労、装着歩行などでの安全性、ファッション性など、新たな製品の登場に伴う懸念材料や問題点はいろいろ考えられるが、GoogleGlassを含めたウェアラブル端末は、スマートフォンのようにライフスタイルを変化させる道具になってゆく可能性がありそうだ。