3/20に東京・日本橋の地下鉄銀座線・三越前駅周辺に、「日本橋室町東地区再開発」第2弾である「COREDO 室町2」、「COREDO 室町3」がオープンした。
ここには「日本を賑わす日本橋」をコンセプトに、「日本橋の歴史や文化を生かした新展開を図る地元の老舗」や、全国の「食」や「こだわりのモノ」を提供するテナント83店が出店、日本文化を残し、蘇らせながら、新たな文化を創っていく街づくりを目指している。
「COREDO 室町3」にできた京都の老舗和菓子店「鶴屋吉信」には、職人が注文に応じてその場で生菓子を作る和菓子カウンター席「果遊茶屋」が設けられ、向かいには1893年創業の出汁・調味料専門店「茅乃舎」が、隈研吾デザインの店舗で醤油や茅乃舎だしなどを販売、「COREDO 室町2」1階には、創業315年を誇る日本橋の鰹節専門店「にんべん」が「日本橋だし場 はなれ」という飲食業態を初めて手掛けているなどがあり、日本伝統の味が楽しめる。
「COREDO 室町3」の2階から上は物販店で、カフェ併設の「CLASKA gallery&shop“DO”」、「SUS gallary」など「和」のものづくりを中心に「衣食住」を提案する18店舗が出店しているし、「COREDO 室町2」には9スクリーン、1,800人収容の映画館「TOHOシネマズ日本橋」もオープンしている。
オープン初日は雨だったが多くの人が訪れていたようだし、2日目からは天気も回復し3連休だったので人でも多く賑わっていたが、中でも中高年層の人が多いと感じた。
■日本橋
中高年層では人数的にも女性が多く、街中でも中高年女性達は至る所で見受けられるが、この日本橋~銀座界隈はかつての仕事関係で馴染みがあるためか、中高年の男性が一人でも行きやすい場所の一つだ。
「COREDO 室町2、3」のテナント構成は中高年層を強く意識したものと推測されるが、オープンの余韻が冷めてくる秋以降の平日も、年配の男女の来店が期待できるため、ある程度の集客が見込めるのではないかと考えている。
また、2016年春までに新館と本館を全面改装する予定の、向かい側にある三越日本橋本店も、呉服や美術売り場などを拡大する計画をしており、グループの旗艦店である新宿伊勢丹とは違った中高年層をターゲットにした店作りをすると思われる。
昨年の敬老の日の前に総務省が発表した高齢者推計人口によると、日本は65歳以上が人口比25.0%、3,186万人と過去最高になり、東京オリンピックが開催される2020年には今の島根県に相当する29.1%になると予想されるように、高齢化傾向は今後もまだまだ進行しそうなだけに、日本橋の今後の展開には注目する必要がありあそうだ。
●COREDO 室町2
http://mi-mo.jp/pc/institution.php?iid=0018
中央区日本橋室町2-3-1
●COREDO 室町3
http://mi-mo.jp/pc/institution.php?iid=0019
中央区日本橋室町1-5-5
●三井不動産・プレスリリース
「日本橋室町東地区開発 第2弾「COREDO室町2」「COREDO室町3」
全68店舗決定、2014年3月20日(木)オープン」
http://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2013/1105/
●鶴屋吉信 東京店
COREDO室町3 1階
営業時間:10:30~20:00(茶房/菓遊茶屋)
電話番号:03-3243-0551