三菱地所が住友信託銀行、三菱東京UFJ銀行と共同で開発していた「丸の内永楽ビルディング」が3月2日に開業した。
ここは丸の内と大手町を繋ぐ場所にできた延床面積約139,000m2の最新複合ビルで、住友信託銀行、三菱東京UFJ銀行の店舗とオフィスの他、「iiyo!!(イーヨ)」と名付けられた地下一階から地上2階まで26店の商業施設も入っている。
「iiyo!!」という名前には所在地である丸の内1丁目4番地の(イーヨ)と「訪れた人がポジティブな気分になり、思わず人に薦めたくなる場所(イーヨ)」という意味が込められているとのことで、コンセプトは「マルノウチ リラックス~Marunouchi Relax~」だ。
地下一階の「イーヨ!!yokocho(イーヨ!!横丁)」と名付けられた9店舗の飲食店は「安心・安全」「地産地消」「地域の伝統・食文化」をテーマに、通路側の壁が取り払われたオープンカフェのような店が連なっている。
丸の内、大手町という所はオフィス街なので週末は歩く人もまばらなのだが、オープン直後のためか、週末も中高年層の方達などで賑わっており、多くの店に行列ができていた。
本来のメインターゲットである周辺で働くビジネスマンやOLに向けては、平日のランチタイムに丸の内初のセルフサービスエリアを設置し、料理をどの店にも自由に持って行け、職場の仲間や友人と同じテーブルで食べられるのも特徴だ。
また、この地下飲食街は東京メトロ大手町駅に直結しているのに加え、隣のビルを経由して東京駅前の新丸ビルの地下にもつながっていて、周辺のビルで働く人がランチに来るのにも便利だ。
1階、仲通り沿いには女性ターゲットのパンに合わせた前菜やサラダを中心としたメニューがある「メゾンカイザーカフェ」や「永楽小径」と名付けたベンチのある緑道にオープン席のある「BISTRO DOUBLE(ビストロドゥーブル)」、ゴールドウインが展開する「Saturday in the Park(サタディ・イン・ザ・パーク)」というスポーツライフスタイルセレクトショップやイタリア自転車ブランドの「Bianchi Marunouchi」、パリ発のフレーバーティー専門店「BETJEMAN &BARTON(ベッジュマン&バートン)」などもある。
三菱地所は10年前に丸の内再構築の第1ステージ・第1弾プロジェクトとして「丸ビル」を竣工、今年9月に開業10周年を迎えるが、有楽町からお店が連なる丸の内仲通りの活気と賑わいを「丸の内永楽ビルディング」の開業を機に大手町にも波及させて行く意向だ。
======== DATA =========
●iiyo!!(イーヨ!!)
http://www.marunouchi.com/iiyo/
所在地:東京都千代田区丸の内一丁目4番1号
敷地面積:8,033.94m2