東京駅八重洲地下に江崎グリコ、森永製菓、カルビーという大手製菓メーカー3社のアンテナショップが集まる「東京おかしランド」が4月14日にオープンした。
店舗内のプチ工場で作ったできたてのお菓子が食べられることが人気となり、オープン当初から連日行列ができていたが、ゴールデンウィークには3時間待ちもあったようだ。
江崎グリコの「ぐりこ・や キッチン」ではアーモンドを焙煎してチョコレートをコーティング、その上からチョコレートパウダーをまぶす工程が見られ、作りたてを買えるし、カルビーの「カルビープラス」ではカットしたジャガイモをオリーブオイルで揚げる工程が見られ、「揚げたてポテトチップス」(280円~300円)や「揚げたてポテトチップス&ソフトクリーム&ロイズチョコソース」(450円)などが買えるが、中でも揚げたての「ポテりこ」(300円)はとても美味しく、天ぷらやカツなどと同様にポテトチップスでも揚げたてが美味しいことが分かった。
今回アンテナショップを初めてオープンさせた森永製菓の「森永のおかしなおかし屋さん」には「プチ工場」はないが、休日に「チョコボール」のキャラクター「キョロちゃん」が店頭に立ったり、フォンダンショコラ、マシュマロが入ったどら焼き「ましゅどら」など、これまでの流通手段では扱いにくかったチルド菓子や、ここだけしか売っていない限定商品など、新しい商品を販売している。
9月2日までの期間限定で、不二家も「PEKOPOKO SWEETS LAND」という店舗を出していて、「ペコちゃんの帽子」という飲むシュークリームや新製品、限定商品、不二家のキャラクター「ペコちゃん」グッズなどを販売している。
グリコ、森永、カルビー3社は今後も進行する少子高齢化に対応するため、顧客層拡大を図る目的で観光客が多い「ダイバーシティ東京プラザ」(週刊「社長のメシの種」第61号参照)にもアンテナ店を揃って出店している。
グリコ・アーモンドチョコレート、カルビー・ポテトチップス、森永・チョコボールなどは定番ロングセラー商品なので、子どもから中高年まで幅広い層に認知度は高く味も知っているが、最近は遠ざかっている人も多いため、製造過程を見せ、一番美味しい作りたてを提供することにより美味しさを再確認してもらったり、消費者の反応を直接知り、今後の商品開発に活かす狙いもある。
アメリカのペプシコ社が20%の株を保有するカルビーは、外国人観光客が多い東京駅、お台場、原宿、千歳空港と既に4店舗のアンテナ店を出店しているが、各社には今後グローバル展開を図る手段として、アンテナ店を活用する考えもあるようだ。
尚、東京おかしランドがある「東京駅一番街」には、アニメキャラクターやテレビ局グッズ店が並ぶ「東京キャラクターストリート」や「東京ラーメンストリート」なども人気で、家族連れや修学旅行生、外国人観光客で連日賑わっている。
======== DATA =========
●東京おかしランド
http://www.tokyoeki-1bangai.co.jp/feature/okashi_land/
所在地:JR東京駅八重洲地下中央口出てすぐ
tel:03-3210-0077(代表)
営業時間:9:00~21:00(全店舗共通)
●週刊・「社長のメシの種」第61号「ダイバーシティ東京プラザ」
http://www.jmca.net/column/takashima/report/meshi_061.html