今年3月時点で、YouTubeは米テレビ視聴ランキングで1位となっており、全体の12%を占めている。
2位はディズニーの10.5%、3位はパラマウントの8.5%で、4位NBC8.9%、5位ネットフリックス7.9%と続いている。
YouTubeは20年前に、仲間と動画を共有するためにスティーブ・チェン、チャド・ハーリー、ジョード・カリムの3人が作ったサービスで、その後2007年にグーグルが17億ドルで買収している。
開始当時は、各社のビデオカメラの動画には共通のフォーマットがなかったため、どのビデオカメラで撮った動画でもインターネット経由でYouTubeに載せて見られるようにしたのが始まりだ。
YouTubeは開始するとすぐに話題となり利用者が急増、自分の動画を多くの人に見てもらえる新しいメディアとなり、有名人のプロモーション動画からユーチューバー(YouTuber)まで、多くの視聴者を獲得している人も増えているし、来年末までに有料会員が1,100万人に達するという予想もある。
■日本の企業YouTubeチャンネル
ユーチューバーは日本でも小学生男子の「なりたい職業ランキング」で2位になるほどの人気で、個人だけでなく企業も活用している。
登録者数100万人を超える日本の企業YouTubeチャンネルは、去年までの1年間で150件以上増加しているが、TOYOTA GAZOO Racing (2,450万人)、UNIVERSAL MUSIC JAPAN (468万人)、NHK公式チャンネル(451万人)、ポケモン公式YouTubeチャンネル(355万人)、Nintendo 公式チャンネル(335万人 )など、メディア系、エンタテインメント系が上位に並んでいる。
中小企業でも活用が進んでおり、外壁塗装の技術や施工事例を紹介している「塗り替え道場(塗り替え道場)」(23.9万人)、ヘアスタイルの提案や美容に関する情報を発信している「OCEANTOKYO MOVIE(OCEANTOKYO)」(10.6万人)、葬儀のマナーや手続きなどを社長が解説している「葬儀・葬式CH(佐藤葬祭)」(8.81万人)などは視聴者が多い。
これらは専門的な情報提供により潜在顧客の興味を引いたり、企業文化や職場の雰囲気を伝えて求職者にアピールするなどの効果があるようだ。
スマホで簡単に撮影できるYouTube動画は、自社の強みや特色を活かしたコンテンツ制作が成功の鍵となりそうで、企画力が重要だ。
======== DATA =========
●TOYOTA GAZOO Racing
https://www.youtube.com/@TOYOTAGAZOORacingJPchannel
●UNIVERSAL MUSIC JAPAN
https://www.youtube.com/@UniversalMusicJapan
●NHK公式チャンネル
https://www.youtube.com/@NHK
●ポケモン公式
https://www.youtube.com/@PokemonCoJp
●Nintendo 公式
https://www.youtube.com/@NintendoJP
●塗り替え道場(塗り替え道場)
https://www.youtube.com/@塗り替え道場
●OCEANTOKYO MOVIE(OCEANTOKYO
https://www.youtube.com/@oceantokyomovie6730
●葬儀・葬式CH(佐藤葬祭)
https://www.youtube.com/@sogi-ch