いま、スマートフォン(高機能携帯電話)が急速に普及している。最新の調査では、10人に1人以上はスマートフォンを持っているという結果が出ているが、それ以上に20~30代の所有率は高く、携帯電話からスマートフォンへの買い替えは、予想以上に進んでいるようだ。
このスマートフォンユーザーの増加により、モバイル通販もますます拡大しており、その通販の利用の仕方にも、数々の変化が現れている。たとえば、携帯電話より画面が大きいスマートフォンでは、家具・インテリアのような大きい商材も売れている。携帯電話では購入しづらかった商品が、画像をきれいに再現できる高機能のスマートフォン経由では売れているのだ。
また今夏、スマートフォンによるヤフーショッピングの利用は、午後10時~午前2時と深夜帯に多く、一日全体の売上の63%を占めたという。ピークは、パソコン経由より1時間遅い午後11時台で、購入単価はパソコンに比べて、約4割高いという結果が出ている。時代の趨勢は、パソコンと同等の機能を持ちながら、いつでもどこでも買物ができる携帯電話の優位性を兼ね備えたスマートフォンへと、確実に移行しているのだ。
端末が携帯電話からスマートフォンに変われば、当然、販促法やサイト作りも変わる。そして、何割かのパソコンユーザーは、今後、スマートフォン経由に移行していく可能性が大きく、通販会社にとって、スマートフォンへの対応は必要不可欠となる。このように、スマートフォンの普及は、ネット戦略の転換という大きな変革をもたらしているのである。