昨年来の新型コロナウイルス感染症拡大により、手洗い、マスク、換気などの新たな習慣が身につき、巣ごもり消費によりネットショッピング、フードデリバリーが拡大した。
2019年の日本経営合理化協会「シリコンバレー視察セミナー」で訪問した、健康ジュースをロボットが提供する「ロボットジュース・キオスク」のブレンディッド社は、ソーシャルディスタンス、人手不足、タッチレスレなどを追い風に、シリコンバレー地域を中心にウオルマートのフードコートでの設置が広がっているとのことだが、日本でも自動化、ロボット化は進んでいる。
JR東京駅構内「銀の鈴広場」には、12月8日(水)〜2月28日(月)の間、ロボットがエスプレッソマシンを使ってコーヒーを淹れてくれる「Ella(エラ)」が設置されている。
タッチパネル操作や専用スマホアプリなどで飲みたいコーヒーを注文すると、ロボットアームがカップをマシンにセットし、コーヒーができると取り出し窓口に置いてくれるもので、注文してから受け取るまでは2分弱、人間のバリスタの4〜5倍の作業スピードで、1時間に200杯のコーヒーを作成できる。
これは、JR東日本がシンガポールのコーヒーショップからスタートしたCrown社と組んで行っているテストマーケティングで、Crown社は店舗スタッフの人材不足から、ロボット工学とAIを活用したロボバリスタを開発したという。
■ロッカー式カフェ
ブルーボトルコーヒーは、2021年12月1日(水)〜2022年2月15日(火)に渋谷スクランブルスクエアで、注文から商品受け取りまでを非対面で行う「非対面カフェ」のポップアップを行っている。
オーダー専用端末のタッチスクリーンで注文、コーヒーができると受取専用ロッカーが光るのでそれを開けて受け取るという形で、次世代コーヒー自販機を都内5ヶ所(2021年12月現在)に設置している「root C」の技術を利用している。
渋谷のブルーボトルのロッカー式カフェは、裏で人間のバリスタがコーヒーを淹れているが、「root C」は完全無人・非接触でスペシャルティコーヒーを提供しており、いくつかの質問に答えるとAIがぴったりのコーヒーを見つけてくれる「パーソナライズ診断」(スマホアプリ)も可能だ。
2年に及ぶコロナ禍は、カフェだけでなくいろいろなロボット化、自動化進め、時代を大きく前進させたようだ。
======== DATA =========
●ブレンディッド社
https://www.blendid.com
●ロボバリスタ「Ella(エラ)」のテストマーケティングを開始します
https://www.jreast.co.jp/press/2021/20211126_ho02.pdf
●Crown Digital
https://www.crowndigital.io
●BLUE BOTTLE COFFEE Pop Up Cafe – Shibuya –
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000048883.html
●root C
https://rootc.cafe