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人事・労務

第5講 二つのウェルビーイング経営の違い

顧客・社員・社会から支持される「ウェルビーイング経営入門」

6 狭義のウェルビーイング経営の効用

 狭義のウェルビーイング経営にも大きな効用があります。つまり、従業員のウェルビーイングが高い状態は、こんなメリットにつながるのです。

➀創造性の向上

 幸福度の高い人は、そうでない人に比べて創造性が3倍も高いとされています。従業員が幸福な状態で働くことで、新しいアイデアや革新的な解決策が生まれやすくなるというわけです。

➁生産性の向上

 幸福度が高い従業員は、そうでない従業員に比べて生産性が31%高くなるという研究結果があります。仕事に対するモチベーションや集中力が高まり、より効率的に業務をしっかりと遂行することができるのですね。

➂長寿命

 幸福度が高い人は寿命が7年から10年も長くなるという研究結果もあります。ウェルビーイングが高い状態で働くことで、従業員が心身の健康を保ち、長く充実した人生を送ることができるというわけです。つまり、幸せな人は長く生産的、かつ、創造的に働くことができるのです。

④欠勤率・離職率の低下

 幸福な従業員は欠勤率が40%低く、離職率も59%低いというデータがあります。社員の離職は組織にとってマイナスですし、休職は、組織にとってはもちろん、本人やその家族にとっても人生のリスクとなります。これらの割合が下がることは、どの組織にとっても、大きなメリットでしょう。

➄業務上の事故の減少

 幸福な従業員の場合、業務上の事故が70%も少ないというデータもあります。ウェルビーイングが高い状態では、従業員が注意深く業務に取り組むことができ、安全性が向上します。

 

 これだけ多くの効果が出る以上、ウェルビーイング経営とは、ずいぶんと取り組みがいがあるものだと実感していただけるのではないでしょうか。

 

7 ウェルビーイング経営は企業規模を問わず有効

 ちなみに、ウェルビーイング経営の必要性と有効性は、企業規模を問わないとされています。規模が大きければ社会的メッセージは大きいですし、その影響も効果も大きいでしょう。

 一方で、規模が小さければ、より経営者のウェルビーイング経営への価値観が社内に反映され、従業員の状況はもちろん、採用者へのダイレクトなメッセージとして伝わります。

 いずれにしても、ウェルビーイング経営を掲げるぞ、というトップの意識や明確なメッセージが大きな意味を持ちます。

 

8 まとめ

 今日は、誤解されやすいウェルビーイング経営の意味について、広義のウェルビーイング経営と狭義のウェルビーイング経営という異なるアプローチから説明しました。いずれの観点からも、ウェルビーイング経営の効果は大きく、今後の経営においては、ますます重要度が増していくこと間違いなしです。優れた経営者の皆様は、ぜひとも、ウェルビーイング経営の世界へ一歩踏み出していきましょう。

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