事業に取り組むにあたって「思い」が大切であることは、多くのリーダーに共感してもらえることではないかと思います。
では、健康にも「思い」は影響しています、と言われるとどうでしょうか。
共感してもらえるでしょうか?
例えば、20年以上650名の追跡調査をした研究では、老いることに悪い「思い」を持っているグループよりも、老いに前向きな良い「思い」を持っているグループの方が、平均7.5年、長生きしていたそうです。
また、「思い」が治療にも効果的であることが、日本の4人に1人くらいが悩まされているという腰痛でも明らかになっています。特に慢性的な腰痛では、動画やカウンセリング、または特定の姿勢を取る事を通じて、痛みに対する恐怖の「思い」を取り除いていくことで症状が改善されていくことが報告され、治療ガイドラインにも含まれるようになっているのです。
このように、「思い」が、健康にも強く影響している研究報告が増えてきています。
もちろん、脳においても「思い」の影響が研究されています。
その報告は、同じ脳トレーニングをしても、お金を目的に集められたグループではトレーニング後にIQ変化が乏しかったのに対して、脳の機能を高めよう!と思って集まったグループでは、トレーニング後にIQが高くなったというものです。
この結果から、脳トレーニングは「思い込み」の効果で、脳トレに効果あるといえないと指摘する人もいるようですが、トレーニング効果はどんな指標で評価するかが重要です。実際にIQの計測は、脳番地の全てを評価できる方法ではないことを鑑みると、脳トレの効果を容易に否定することはできないでしょう。
私たちが行っているMRI脳画像鑑定を用いた個人の脳の特徴に合わせた脳トレーニング処方をすることで、脳が衰えると言われてきた50歳になっても、脳内のネットワークが成長することが確認できていることもその理由です(図中赤丸を参照:黒く描写されるネットワークが3年間で増えていることが分かる)。
むしろ、「思い」によって脳のパフォーマンスを上げることができるということの重要性に注目すべきではないかと思います。
参考:「記憶力の鍛え方」(加藤俊徳著/宝島社)
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是非、今月はこの脳トレを実行してみて下さい。経営者と社員の脳の健康のために!
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