家族別家計簿を作ってみると、誰が赤字の原因を作っているのかがよくわかりました。
しかし、それを見ただけでは、家計簿の赤字は解消しません。
この赤字を解消するためには、来月どうすればいいのかを家族全員で考える必要があります。
そこで、来月どうするのかという家計簿改善プランを各自に作ってもらうことにしました。
下の図を見て下さい。文さんの家計簿改善プランです。
左側に10月の家計簿の数字と反省を記入し、その反省をもとに、右側に11月どうするのか、
その結果家計簿の数字がどうなるのかを書くのです。
文さんは10月が赤字であったので、まず収入面を見直しました。
文さんの家計簿の収入は、夫のお給料から夫のお小遣いと長男のお小遣いを差し引いた金額です。
そこで、収入を増やすため、夫と長男のお小遣いを2万円ずつ減らすことにしました。
こうすることにより、文さんの11月の収入は、4万円増え335,682円になります。
次に支出面を見直します。支出については、項目ごとに、どこへ支払ったのかをすべて書き出して
いくことにしました。
10月の食費6万円については、買い忘れたので急いでコンビニに買いに走ったケースや、
日曜日の昼にスーパーでたくさん買ったり、出かけたついでにデパ地下で買ったケースがありました。
その反省をもとに、11月は、極力コンビニで買わないこと、スーパーの5時からの半額セールを
利用することや、新鮮な食材を安く売るお店を捜すことにしました。
また、外食費についても、テレビで話題のレストランの食べ歩きすることを控えて、なるべく家で
食べることにしたり、たまにはワンコインで食べられるお店などを利用することにしました。
その結果、外食費は半分になる予定です。
生活用品についても、デパートで買わずに、100円ショップやリサイクルショップで買うことにし、
15,000円削減することにしました。
このように行動することにより、27,318円の赤字であった家計簿を、53,682円の黒字にするのです。
ただ、漫然と赤字の家計簿を眺めているだけでは、何も知恵は出てきません。
家計のすべての項目の中身をしっかり調べて、ムダを見つけ出していかなければなりません。
そして、どうすれば、そのムダをなくし、家計簿の赤字が解消するのかを考えるのです。
会社経営でも、まずは部門ごとの支出項目の内容をメンバーに知らせて下さい。そして、ムダな支出を
徹底的に見つけてもらって下さい。
そうすれば、明日どうすればいいのかというすばらしい知恵が必ず生まれてきます。
その知恵を、家計簿改善プランに描くのです。ぜひ家計簿改善プランを活用し、自部門の成績を
伸ばしてほしいと思います。