ついに生涯初となる、水だけの3日間完全断食を体験してきた。経営者6名の方々と一緒で、全員初体験である。
ちよっと自慢は、プチ断食や半断食と違い、水だけの完全であることだ。
師匠は、Vol.72で紹介した北川八郎先生である。本来は、こんな自慢や修行という覚悟、功名を期待してやっては、いけないとの師匠の教えであるが、凡人ゆえ、お許しいただきたい。
師匠自身は41日間と46日間の2回の体験をしておられ、3日間は入門の入門だよと笑っておられたが、我々7名は決死の形相である。3日間の断食の場合、本来、3日前から、肉類、刺身、天ぷら等の油ものを極力摂らず、量を徐々に減らして、臨むとの事で、初日朝にはかなり空腹状態。
北川先生の、経営者としての人生をまっとうするための「心と身体」の健康の講義や瞑想をしつつ一日目を終えた。妙に目がさえる人、泥の様に寝る人様々であったが、温泉の長湯だけは正直疲れた。
2日目の朝は、私自身、歩くのもいやになる程のだるさであったが、先生の指導で、昼前には全員シャキッと背筋が伸びた。気功法や内観、そして皆んなで、経営や人生、両親への思いを語り合い2日目も終了。
3日目は、慣れもあり、2日目程苦しくなかった。メンバーの中には、前日より、断食に入っている社長もいて、既に4日目である。合宿は、阿蘇の近くで行ったので、夕方には、空港で解散したが、非常に貴重な体験であった。
中には、社員研修を兼ね、断食を通して、幹部社員の健康管理を計画しておられる社長もいた。いつも書いているが、体験をして始めて判ることがいっぱいあった。断食後、初めて口にした「みそ汁」の味は、46年の人生の中で最高の味だった。
この感謝の気持ちを忘れない様にと、皆で話し、来年は、5日間に挑戦だと妙に盛り上がった。新井さん、高下さん、谷さん、赤岩さん、鈴木さん、山本さんリバウンドに気をつけて!!
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■北川先生について
航空会社のパイロットを経て、大手化粧品会社の幹部としてエリートコースを歩くも、会社の正義と社会の正義のはざまで苦悩し退社。人として生きている意味を見失い、迷いの森をさまよう。インド放浪を経て、信州に移住。その後、九州阿蘇の外輪山の小国卿に居を構える。
41才の時、41日間水だけの完全断食、43才の時、46日間の断食に導かれ「人としての小さな光明を得た」
今生、人を許し、怒りを少なくし、罪を少なく生きる事、いつも人の善の為に祈る事を命題として与えられた。
平凡な一人として平和感と安らぎの内に自然の中で暮らしてゆく為に「陶器づくりと農業を営む」生活を送る。
心の講和集として、「繁栄の法則」「心にある力」「断食のすすめ」他6冊があり、「ブッダのことば百言百話」(致知出版社)、月刊致知に「三農七陶」を執筆中。
師の教えを乞うために、全国の経営者が、小国町の小さな瞑想小屋「楽風」に集う。
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