menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

社長業

Vol.48 会長の病気を治す万能薬

作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)

昨年末に、創業以来37年間、社長を張りつづけておられたE社長が会長になられ、非同族のY専務を新社長に指名され、1月より新体勢をスタートされた。
 
 創業から37期の内訳は35勝(黒字)2敗(赤字)。立派である。
 
会長になられた方の共通する悩みは、ほぼ全員「イライラ病」である。
「なぜすぐやらない」「なんで今、注意しない」「なんでこんな重要な事を報告しない」・・・。
 
見るモノ、聴くコト、気になるばかりだが、新社長の感じ方と自分の感じ方が違い
「つい口も手も出してしまう。」
 
 新会長のE会長もまだ元気で気力、体力バリバリであるが、あまりイライラしておられなかった。
 
 2週間前に、ゴルフをご一緒させていただき、「どーしてですか?」と尋ねたら、一言、二言。「Y新社長の報告回数がね、専務時代より2倍くらい多くなってね・・・。そりゃ、気になることはいっぱいあるけど、報告回数が増えることと就任直後の1月、2月の数字を絶対落としちゃいかんというハッパも聞こえるから安心しとるんですよ」と。
 だから「少し遅く出社して、早く退社するんですよ。」「それに海外出張を多くしたんですよ」とニコニコ顔だった。
 
「報告と数字」のセットが会長の万能薬かも、と意を強くした。
 
 親子間、同族間だと、この薬はもっと効くかもしれない。

 

Vol.47 社内力学が市場力学に勝つと・・・前のページ

Vol.49 社長の机に「必ず1枚のメモ」を!次のページ

関連記事

  1. Vol.2 営業部門のIT効率化は、今後の重要実務

  2. Vol.157 我社にしのびよる大企業病を撃退する

  3. Vol.78 社長にとって強い味方、「社外取締役の条件」

最新の経営コラム

  1. 楠木建が商売の原理原則を学んだ「全身商売人」ユニクロ柳井正氏

  2. 第10講 WILLとMUSTをCANに変える:配属に不満がある社員とどう関わるか

  3. 第147回『紫式部と藤原道長』(著:倉本一宏)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. マネジメント

    逆転の発想(41) 政治に必要なのは言葉の力である(吉田茂)
  2. 社員教育・営業

    第25講 お申し出者のお宅への訪問対応~その3~
  3. 人間学・古典

    第29人目 「織田信長」
  4. マーケティング

    第3話 「ネットで180万円の商品を売り続ける男!」
  5. キーワード

    第72回 女性以上に深刻な男の更年期障害「LOH(ロー)症候群」~”...
keyboard_arrow_up