社長の息子さんの就職先については、後継者育成の視点から様々な意見に分かれるが、個人的には常々、
1.「自社より規模が小さい」
2.「自社の業種と全く対極の体質・業種」
3.「社長と毎日接することが出来る環境」
の3条件が整えばいいと考えている。
大手から戻ってきた後で、社長(親)の悩みで一番多く聞くのは、「息子さんのナイナイ病」である。組織ができてない、IT技術がない、教育ができていない、幹部がいない・・・。と「○○がない」のナイナイづくしだ。
また、同業に行く必要もない。自社に戻って3年も一生懸命仕事をすれば、通常業務には精通するからだ。
多くの会社は、ライバルとの同質競争で叩き合っているのだから、異業種での実務体験が後々貴重な差別化のアイデアともなってくる。
「堅い商売」はやわらかく、「柔らかい仕事」そこ手堅くである。
当然、反論も沢山あろうが、それでも、大企業の発注元への一時就職だけは、再考を。