どうしたら、変わり続けられるのか?
前回の続きです。
人間は、そもそも変わりにくい動物なのです。
なぜならば、人間を含めた動物というのは、どうも、遺伝子にインプットされているのは、「明日も生きる」ということだそうです。だから、昨日、生きていたならば、今日は、昨日と同じ事をしていたら、明日も生きられるというように認識するそうです。なので、今日変わりたいと思っても、すぐに、「ホメオスタシス(恒常性)」というのが働いて、すぐに「まっ、でもやるのは明日からで良いか?」と、今日を変えられず、昨日までと同じになってしまうのだそうです。
それが、唯一変えていける条件は、昨日「生きていることが危うかった」と、前回お伝えした「危機」がやってくることなのです。
そういえば、成功している人の伝記を読むと、「火事」や「大きな病気」、「身内の死」であったり、「戦争」だったり、が、きっかけ・原因になり、急激に変われることができたのではないかと思うのです。
では、「将来の成功」のために「危機」があると良いか?というと、それは、来てほしくないので、「危機感」=危機と感ずる能力が必要だと思うのです。では、具体的に、亀裂を自分や組織にいれることなく変わるにはどうしたら良いか?というと
一つは、危機と感じる。これは前回お伝えした、「打倒○○」というのが最も組織内ではやりやすい方法の一つです。
そして、もう1つは、「未来の自分」「未来の組織」「未来の会社」に接し続けるという方法です。どういうことかというと、こういう人になりたいと思ったら、そうなっている人といる時間を多くするのです。すると、最初は居心地が悪く、会話も続かないのですがだんだんと、それが慣れてくるとその時には、未来に近づいているのです。
甲子園に出ている子の周りの友達は甲子園に出ている人が多いのです。優秀な経営者の周りには優秀な経営者が多いのです。これは、そういう人達が集まるというより、そういうところに居続けて人が、そうなるというものだそうです。
だから、店長研修などは、モデルにしたい企業と一緒に研修をするとか、優秀な例えばAクラス店長というランクを作り、そこに、今後そうなって欲しい人たちを、会議に入れ続けるのです。すると、上のレベルに努力感のない努力で達成してしまうのです。
さらに、もう1つ、未来を考え続ける。それも、方法さえわからない夢物語を語り合い続けるのです。すると、気づいた時には、方法さえわからなかったのに、その方法を探している自分に気づきます。あるメーカーでは、若手に、夢物語を定期的に考えプレゼンさせます。この発表の時に決して、「そんなこと出来るわけない」とか「夢みたいなことを」「具体的な方法論を言ってみろ」と言わないことです。それを言った瞬間に、過去の呪縛に引き戻されます。
「モデルと一緒に過ごす」
「方法すらわからない、夢物語を語る」
これは、実は、成功し続けている経営者が習慣としてやり続けていることだそうです。
次回は、継続のヒントを海外の企業訪問からお伝えします♪