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教養

第4回 ブドウからワインを選ぶ:シャルドネ

ワインを楽しむ基礎レッスン


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ブルゴーニュ地方コート・ドール ムルソーのワイン


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シャブリの生産者フランソワ・セルヴァン氏の蔵を訪問
 
 
 
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 カキと抜群の相性のシャルドネ シャブリのレストランでの一品
 

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シャンパーニュ地方の冬のブドウ畑

 

キリッと辛口で、カキにピッタリといわれているシャブリ。繊細な泡とミネラル感にあふれる華やかなワインの代名詞シャンパーニュ。シャルドネというブドウ品種をご存知なくても、きっとこれらのワインを口にされたことのある方は多いでしょう。カリフォルニアやオーストラリアなどで造られたボリュームたっぷりの白も、シャブリも、シャンパーニュも、また繊細なブルゴーニュの白も、すべて同じブドウ品種からできています。

同じブドウ品種なのに、できるワインはフルーティーだったり、キリッとしていたり、繊細だったり、元気いっぱいだったり、本当に不思議です。シャルドネはとても適応能力の高いブドウで、シャブリやシャンパーニュなどの涼しい地方から、カリフォルニアやオーストラリアなどの暑い地方まで、いろんな場所で育つことができるため、その土地の気候や土壌などにより味が大きく変化します。

香りでいうと、涼しい地域で育ったシャルドネはリンゴや洋ナシのようなフルーツに柑橘の香りがかすかに含まれ、ときにはキュウリのような野菜の香りを感じられるときもあります。ブルゴーニュの多くの地域や新世界(オーストラリアなど)の良い産地は比較的温暖で、そこで造られるシャルドネはモモに柑橘の香り、またメロンの香りが少しすることも。新世界の多くの地域はより温暖で、ワインはバナナやパイナップル、マンゴーなどトロピカルフルーツの香りを含みます。

また、ワインの造り方(醸造方法)の影響を受けやすい品種でもあるので、樽で醸造また熟成させた際の香り(バニラやトーストなど)の付き方や、酸をまろやかにする「マロラクティック発酵」による味の影響が出やすいのが特徴です。

強烈な個性を持っている品種ではないですが、まるでカメレオンのような(?)変幻自在さが魅力。しかし、もともと持っている、かすかなミネラル感がすばらしいワインになる手助けをしてくれます。人間にたとえると、その会社や土地になじみやすくコミュニケーション能力の高い働き者、でもその実、しっかりと自分を持っている、という感じでしょうか?影響を受けやすいという点では、上司の力量が試されるという面もきっとありますね。

シャブリはすべてのブドウ品種の中で、現在植栽面積第5位。フランス、イタリアなどのヨーロッパ、アメリカ合衆国、チリ、アルゼンチン、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなど、まさに世界中で育てられています。では、主な産地を見て行きましょう。


●フランス ブルゴーニュ地方 シャブリ
ブルゴーニュ地方の中で最も寒い地域にあるシャブリでは、酸が高く、辛口、ミネル感の高いワインが造られます。リンゴや柑橘の香りが特徴です。樽の使用は少なく、あってもそれほど樽の香りは強くありません。


●フランス ブルゴーニュ地方 コートドール地域
シャブリに比べると比較的温暖で、モモや柑橘、トロピカルフルーツなど複雑な香りが特徴。小さなオーク樽で発酵・熟成させるため、オーク由来の香りも強く感じられます。代表的な産地はムルソー、ピュリニー・モンラッシェ。


●オーストラリア
フレッシュな柑橘やメロンの香りが特徴的で、オーク樽の香りがよくなじんでいるのが典型的なスタイルですが、最近ではオーク樽を使わないフレッシュさを全面に出したスタイルも多くなっています。代表的な産地は、ヤラ・ヴァレー、アデレード・ヒルズ、マーガレット・リヴァーなど。


●アメリカ合衆国 カリフォルニア
品質の高いワインは主に沿岸部で育てられます。海からの風と朝の霧の影響で、ブドウの熟す期間が長くなるため、香りが強く、複雑なワインに仕上がります。代表的な産地はソノマ、カルネロス。

 

参考URL:

フランス シャンパーニュ 

ルイナール社 ブラン・ド・ブラン(シャルドネのみで造られたシャンパーニュ)
http://www.mhdkk.com/products/ruinart.html

 

フランス ブルゴーニュ地方 シャブリ ロン・デパキ
http://www.kirin.co.jp/products/wine/bichot/ourwines/dep.html

 

フランス ブルゴーニュ地方 コート・ドール ルイ・ジャド社
http://www.nlwine.com/winery/louisjadot/

 

アメリカ合衆国 カリフォルニア レイミー・ワイン・セラーズ(英語)
http://www.rameywine.com/

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