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健康

第53号 「付き合う仲間」

米国スポーツ・ビジネスに学ぶ心理学

自分が誰と付き合う?このテーマはどんなに強調しても強調しきれないほど重要なテーマであると思います。

アメリカでは自分の仲間とは自分自身を映し出す鏡、と言われ、また自分の収入は仲間5人の平均などとも言われています。

この数字がどこまで正確であるかは確認することはできませんが、付き合う仲間が自分に大きく影響を与えていることには疑いの余地がありません。人は自分が最も多くの時間を費やしている人が信じていることを同じように信じる傾向にあります。何を信じるか?はその人の人生の進行方向を決定していると言っても過言ではありません。

自分の仲間のスタンダード(基準)が自分より高ければ、嫌でも仲間に入る為には自分のスタンダードを上げるしかありません。でないと自分だけ仲間ハズレの様な感覚に陥ってしまいます。ですから昔から親からは“自分よりできる子と付き合いなさい”と子どもにしつこく言っていたのは親の望む視点から考えたら、まことに理に叶ったアドバイスなのです。

反対に自分のスタンダードの方が周りより高ければ、当然仲間でい続ける為には自分のスタンダードを下げるしかありません。仲間が世の中の不満の話をしている時に、1人だけ理想の話をしたら“そりゃ~お前とは違うからな” ”分かったよ、おまえはすごいよ“と嫌味を言われるのがオチです。そんな場にいつまでもいても楽しいはずはありません。結果、自分も一緒になって不満を言うことが丸く収める方法となります。

この関係は、丁度、テニスを想像して頂ければお分かり頂けると思います。相手が自分よりレベルが高ければ自分が必死になって練習し、レベルを上げることでしかラリーは成立しません。仲間でい続ける為には自分が上がるしかないのです。

ところが相手が自分より全くレベルが低い相手だとしたら、ラリーを成立させるには相手が取り易い簡単なボールをポ~ンと優しく打ってあげるしかありません。この様な環境に長くいると当然自分のレベルも知らず知らずのうちに下がってしまうのは当たり前です。

更に最も恐ろしいことはポジティブな仲間と一緒にいると、たとえ自分がそのレベルに届いていなくてもいい意味での勘違いし、気付いてみると自分のレベルが勝手に上げられていることがあります。

反対にネガティブな仲間と一緒にいると自分の意志とは関係なく自分の可能性を低く見積もり、結果この判断が思考、行動、決断の全ての悪影響を与え自分を著しく下げることになります。

我々人間は動物の中で唯一、付き合う仲間を選ぶことができる生き物です。親を選ぶことはできません。育つ環境を選ぶこともできません。しかし誰とつきあうか?は自分が選ぶことができます。

自分のゴール達成にhelpになる仲間と付き合いましょう!

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