2019年も、間もなく終わろうとしています。
年末年始は、経営者やリーダーにとって、
1年の締めくくりであると同時に、
来年への英気を養う、大切な時期。
新たな1年を迎えるということは、
また1つ歳を重ねる、ということ。
加齢によって、どんどん落ちていく人もいれば、
歳をとるごとに進化&深化していく、衰え知らずの人もいる。
その違いは、一体どこにあるのか?
そこで、注目したいのが…
"画家"です。
一見、短命と思われがちですが、
実は、著名な画家は、健康長寿が非常に多い。
そして、歳をとるごとに深みを増していき、
人生の晩年に、最高傑作を仕上げた画家も少なくありません。
日本が世界に誇る葛飾北斎が、
最高傑作の「富嶽三十六景」を描いたのは、70代のこと。
しかも、江戸時代のことですから、現代に当てはめるなら、
優に100歳以上に該当するかもしれません。
北斎を始めとする、長寿画家たちの秘密について、
脳神経内科医の視点から解き明かしたのが、
今回紹介する
です。
一流の画家はなぜ長寿なのか/amazonへ
「長生きして、現役バリバリで描き続けた画家には共通点があった」
との著者の研究成果が、本書の最大の見どころ。
どうすれば健康長寿でいられるのか?
どうすれば脳や感性を活発に働かせられるのか?
海外と日本の7人の長寿画家を例に、核心に迫っていきます。
ちなみに、その7人とは、
・パブロ・ピカソ 91歳
・マルク・シャガール 98歳
・葛飾北斎 89歳
・横山大観 89歳
・東山魁夷 90歳
・熊谷守一 97歳
・片岡球子 103歳
です。
どの画家のエピソードも興味深く、
よき刺激やヒントが続々!
加齢とともに老練さも備えながら、
ますますパワフルになっていくところも魅力的。
ピカソやシャガールは、日本での人気も高いですし、
教養や知識の充実という観点からも有意義と言えます。
長寿画家から、何を学ぶのか?
そして、いかに自らのビジネスライフに活かしていくか?
組織活性に役立てていくか?
来るべき2020年を一層実り豊かにするためにも、
ぜひ読んでおきたい一冊です。
尚、本書を読む際に、おすすめの音楽は
『ライヴ・アット・モンマルトル』(演奏:ロニー・キューバー)
です。
日本でも人気の高いバリトンサックスの名手、
78歳の今も現役バリバリ!
実は今年の7月、CDと同じ会場のデンマークの老舗ライブハウス、
"モンマルトル"で、ロニーのライブを聴いてきました。
老境にして、ますます粋な男っぷりに圧倒!
今こそが全盛期、と思わずにはいられません。
ベテランの妙味の中に、若々しさどころか、
どこかヤンチャさをも感じられる名演と合せて
本書をお楽しみいただければ幸いです。
では、また次回。