menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

マネジメント

第155回 『ゼネラリストという名のスペシャリスト』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

 
英語に、
= Jack of all trades and master of none. =
何でも浅く知っているが、何ひとつ深くは突知らない・・・
何でもやれるが、人に秀でた芸はない。
という表現がある。
 
ゼネラリストはよろず屋で、
全てのことについてよく分からなくてもいいのだ、
分からないからこそゼネラリストなのだ、
と思われがちだが、これは明らかに誤解である。
 
ゼネラリストというのは、本来的には、
複数の専門分野を卒業して、
その延長として初めてなるべきものである。
 
換言すると、
何らかの自分の専門分野を底辺に持ったうえで、
ゼネラリストになるわけだ。
 
 
たとえば、広告・デザインや販売など、
いくつかの専門分野をカバーして、
専門家ではないが、いろいろな〈機能〉を包含して
マネジメントを行うという点では、
ゼネラリストという名前の専門家(スペシャリスト)でなければならない。
 
単一の機能という土俵においては、
ノン・スペシャリストである部分があっても、
それを含む全体をマネジメントする面では、
一種のマネージャーとしてのスペシャリストでなくてはいけない、
という理屈になる。
 
だから、クドくなるが、
ゼネラリストという名前がついたからといって、
いかなる意味においても、
「スペシャリストである必要がなくなるための免罪符」には一切ならない、
ということを強調したい。
 
 
一方、スペシャリストとか、スペシャリスト・スタッフというのは、
ゼネラリストが手を焼く難しい問題の解決を助けるために、
いわば社内のコンサルタントとして、存在するはずである。
 
先日、アメリカの本を読んでいたら、スペシャリストを定義して、
「ただ放っておけば簡単なことを、困難かつ複雑にする特殊技能をもった人間」
と皮肉ってあった。
 
中味の濃い人ほど、簡単なことを難しく表現する傾向があるようだ。
 
本当のプロのスペシャリストは、
非専門家のゼネラリストにも分かりやすく物事を表現できる。
 
また、どんな立派なことを言っても、相手に分かってもらえなければ、
本当の意味でのサービスを提出したことにはならない。
 
 
 
 

第154回 『エクセレントカンパニーの条件は「CPM」』前のページ

第156回 『マニュアルで自主性を殺すな』次のページ

JMCAおすすめ商品・サービスopen_in_new

関連セミナー・商品

  1. 社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

    音声・映像

    社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

  2. 会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

    音声・映像

    会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

  3. ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

    音声・映像

    ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

関連記事

  1. 第33回 『ツキに恵まれる人、見放される人』

  2. 第151回 『他力で運を招く』

  3. 第105回 『あの人のために仕事をしたい』

最新の経営コラム

  1. 相談7:含み損のある土地があるのですが、別会社で買うのがいいか、個人で買うのがいいか、どちらでしょうか?

  2. 第9回 注意しても部下が変わらないのはなぜか? ~原因は人ではなく仕組みにある~

  3. 第146回 地味ながら世のクラウド化の追い風を受けて高成長を遂げる サイバーリンクス

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. サービス

    174軒目 「パティスリー エチエンヌ @新百合ヶ丘 ~至上最強のチョコレートム...
  2. 戦略・戦術

    第81話 「スマイルカーブ(2)」
  3. マネジメント

    第304回 損益分岐点を下げる
  4. 経済・株式・資産

    第29回 改めて驚かされる事業変革のスピード「サイバーエージェント」
  5. 経済・株式・資産

    第13話 債務者になったら「もしも…」の時を考え、資産の持ち方を考え...
keyboard_arrow_up