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マネジメント

第197回 『空気に爪をたてる』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

安易なことだけしかやらずに、
一流の腕前を身に付けることができるはずがない。
 
これは個人でも会社でも同じことで、普遍の原理原則だ。
 
ムリに思えること、困難なことに挑戦してこそ、人は成長する。
確実に達成できることだけしかしなければ、
人は永遠にその位置から前進することはない。
 
 
自動車が一部の富豪だけが楽しんでいる趣味の道具でしかなかった時代に、
もし、ヘンリー・フォードが大衆の乗る車を作ると決心しなければ、
今日の自動車社会は訪れなかったかもしれない。
 
市場もなければ大量生産技術もなかった時代に、大衆の乗る車を作るというのは、
まぎれもない未知と不可能への挑戦だったのである。
 
結果、フォードが成功できたのは、
何度も会社を興しては失敗したという修羅場で鍛えられた
先見性、洞察力、創造力という《人間力》の持ち主であったゆえだろう。
 
旧ソ連に後れをとって、ほんの三年前に人工衛星を打ち上げたばかりの米国で、
「10年以内に月へ人間を送り込む」とJ・F・ケネディ大統領が宣言したアポロ計画も、
まだ当時は、どう考えても不可能に挑戦する類のものであった。
 
 
一流の人には、一流の《人間力》がある。
一流を目指すならば、できないことにあえて挑戦する勇気と気概を持って
《人間力》を鍛え上げることだ。
 
できることだけをやっていては、結局、二流に甘んじることになる。
一見不可解なことに勇気を持ってチャレンジすることは、
結果の如何にかかわらず大事なことだ。
 
あえて、「Challenge the Unchallengeable」と言いたい。
 
私の言う「空気に爪を立てる」とは、不可能なことへの挑戦を意味している。
 
夢は不可能を可能にする原点である。
夢を抱くことで目標が生まれ、目標に挑戦し達成するプロセスを経ることによって、
夢は現実のものとなってくる。
 
しょせん夢だ、とてもできない…と挑戦をあきらめてしまえば、
夢は永遠に夢のままで終わってしまう。

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